【朝日と読売に訂正要求】齋藤大使は「失言」ではない

【朝日と読売に訂正要求】齋藤大使は「失言」ではない
【朝日と読売に訂正要求】齋藤駐台湾大使の「反中」真実発言は「失言」ではない

               永山英樹
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■日本大使への嫌がらせで日台関係は最低レベルに 

『広辞苑』によれば「失言」と言う言葉には!)言ってはいけないことを不注意で
言ってしまうこと、!)言いあやまり、!)過言、との三つの意味がある。しかし読
売新聞読者センターに備え付けの辞書(『大辞泉』か)には、!)の意味しか載っ
ていないそうだ。しかしそれはどうでもいいことだ。とにかく読売は重大な誤報
を行った。

日本の「駐台湾大使」に当たる交流協会台北事務所の斎藤正樹代表が、さきごろ
辞表を提出した。ある発言が禍し、齋藤氏が台湾の馬英九・国民党政府からボイ
コットを受けるとの異常事態を受けてのものだ。

台湾でも、これによって両国関係は最悪レベルに陥ったなどとも報じられている
が、日本とあの国との緊密な関係を考えれば、それだけでもこれは重大事件と言
えるだろう。

そこで、これを報じた読売の記事を掲げたい。タイトルは「対台湾の日本窓口代
表が辞表、失言引責か」(十二月一日十八時四十七分。紙面は二日朝刊)。

■馬英九総統がインチキ発言―反論は当然だった

次のようなものだった。

―――日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の斎藤正樹代表が辞表を提出
していたことが1日、わかった。

―――斎藤氏は、今年5月に南部嘉義県の大学で行った講演で、「サンフランシ
スコ平和条約(1951年)で日本が台湾に対するすべての権利を放棄して以降
、台湾の地位は未確定だ」と述べたことで、馬英九政権から「中華民国(台湾)
の主権を否定するものだ」との強い抗議を受けていた。

―――辞表提出は事実上、この失言の責任を取るためと見られる。
 
―――台湾の地位について日本政府は「独自認定をする立場にない」という立場
を取っている。斎藤代表は台湾側の抗議に、「個人的見解だった」として講演で
の発言を撤回し謝罪していた。

齋藤氏の「台湾の地位は未確定」(台湾の帰属先は未定のまま=中華民国、中華
人民共和国など、いかなる国の領土でもない)との発言は、その数日前、自身の
目の前で馬英九総統が「一九五二年の中日条約(日華平和条約)によって日本は
台湾の主権を中華民国に返還した」と述べたことことに反論したもの。

反論したのは当然である。日本は自国領だった台湾を放棄させられただけで、中
華民国に割譲(返還)などしていない。日華平和条約にはそのような規定は一切
ないし、そもそも放棄済みのものを、どうやって「返還」できると言うのか。

■「日本が台湾を返還」―日本人も騙される中国人の大嘘

だが「中華民国総統」である馬英九にしてみれば、「それを言ってはおしまいだ
」と怒らざるを得ない。なぜなら「中華民国」政府の台湾統治権が不法だとの真
相を暴露するものだからだ。

中華人民共和国も強く非難した。なぜなら「中華民国は内戦で滅亡し、その領土
である台湾の領有権を継承した」とのこの国の立場が、根底から覆されてしまう
からだ。

このようなわけで、中華民国も中華人民共和国も、何としてでも「日本は台湾の
主権を中華民国に返還した」と言うことにしておきたいのだ。

実際に両政府はそのことを内外に宣伝し続けてきた。日本人の間でも「台湾を返
還した」と思い込んでいる者は多いが(一部教科書も含む)、それはみなこうし
た中国人の宣伝工作に騙されているのだ。

■読売は真実の発言を「失言」だと言うのか

こうしたことから齋藤氏は、「馬英九政権から強い抗議を受け」、辞表を決意し
たわけだ。ところが読売の記事をよく読んでみよう。これについて「失言の責任
を取るため」と説明しているではないか。

いったいどこが「失言」だと言うのか。

斉藤氏は「言いあやまり」しただろうか、「過言」をしただろうか。答えは否で
ある。

台湾で最大発行部数を誇る自由時報も三日の社説で、「齋藤氏は事実を話した」
と書いている。

■「言ってはいけないこと」と誰が決めたのか

私は四日、この誤報を指摘するために読売読者センターに電話を入れたところ、
間違いではないと言われた。なぜなら「失言」とは「言ってはいけないことを言
ってしまうこと」の意味だからだと言う。

しかし本当に「言ってはいけないこと」を言っただろうか。

「言ってはいけない」と考えているとしたら、それは馬英九政権だろう。なぜな
ら法的事実を捏造しなければならない立場にあるからだ。

もし読売もそれと同じ立場に立って報道していると言うなら、断じて許されない
ことだ。なぜなら日本のメディアとして真実を追究する責任があるからだ、と私
は伝えた。

齋藤氏も発言の非を認めたのでは、とも言われたが、本人がいかなる理由で何と
弁解しようと、「失言」ではないものは失言ではないと話した。

■政府見解からも逸脱などしていない

記事には「台湾の地位について日本政府は『独自認定をする立場にない』という
立場を取っている」とあるから、その立場を逸脱した発言を「失言」と表現した
のかも知れない。

実際に政府は、齋藤氏の真実発言を庇うことなく、そうした考えを示したらしい
。だから同氏は「個人的見解だった」として非を認めた(発言を撤回、謝罪した
)のだった。

しかし齋藤氏の発言は「政府の立場」から逸脱などしていない。

政府が台湾の地位に関して「独自認定する立場にない」と言うのは、それが「未
確定」であるにつき、「中華民国のもの」「中華人民共和国のもの」などと勝手
に極め付けられない(独自認定できない)との意味なのだ。

中国から「台湾を中国領と認めろ」と迫られ、「いいえ」とはっきり拒否できな
い政府が編み出した婉曲表現だ。

もし「確定」されていれば「中国のもの」と言うだろう。たとえば「海南島は中
国のもの」と言うように。

■中国の宣伝を肯定して「大使」の名誉を毀損した

しかしこのように、中国に対してはっきりと物を言えな軟弱政府だからこそ、齋
藤氏に「未確定だ」と発言されて困惑し、政府見解に「未確定」の三文字がない
ことに着眼して、齋藤氏に「政府の立場ではない。個人的見解だ」と言わせたの
ではないだろうか。だいたいはそうした流れのようだ。

そうなると、政府から見れば発言は由々しき「失言」となるかも知れない。だが
もし事実を語った発言を「失言」と断じているのだとしたら、それこそ由々しき
問題である。

そしてもし、読売がそのような政府と歩調を合わせ、「失言」だと書いたのだと
すれば、これもまた由々しきことであり、看過することできない。

記事のタイトルを「失言引責」としたことで、読者は齋藤氏が重大なミスを犯し
たと受け取らざるを得ない。そうのように読者センターに伝えたら、「そうでし
ょうか」と言われた。

冗談ではない。読売は中国人の重大なデタラメ宣伝を肯定する誤報の責任の重さ
を認めるべきだろう。

それから、国のために懸命に働いてきた齋藤氏の名誉はどうなるのかも考えるべ
きだ(この「大使」は国民党の中国人からは怨まれても、台湾人にはとても評判
がいい)。

国民党の王金平立法院長(台湾人)は4日、齋藤氏(左)を労っ
た。王氏は「発言」後も一貫して齋藤氏を評価し続けてきた

■朝日、読売は訂正を要求―果たして中国に物を言えるか

読売に先立ち、朝日も一日、「日本の対台湾窓口代表、辞表提出 帰属巡る失言
引責か」との記事で、「今年5月に台湾の帰属に関する失言をした」「事実上、
失言の責任を取ったとみられる」と、「失言」強調の報道を行っていた。

そこで私は二日、朝日の「お客様オフィス」にも電話を掛けている。電話のたら
いまわしを受け、話もはぐらかされ、最後は電話を切られてしまった。「検討す
る必要はあるようだ」との言質は得たが。

以上のような次第で、私は朝日と読売二社に対し、「失言」との誤報を訂正する
よう要求しているところだ。

中国に物言えぬ政府との違いを見せることを二社に求めているわけだが、果たし
てこれらは「物を言える」か。そもそも「言えない」から、あえて「失言」と断
罪したのではないかとも思っている。

■齋藤発言を擁護するマスメディアが存在しない現状

今回、毎日、日経は「失言」とは言っていなようだ。産経も言っていない(以前
は言ったが)。時事は失言の二文字にちゃんと鍵括弧をつけていた。しかしこれ
らのうち、齋藤発言の正当性を強調し、それを非難する馬英九政権を問題視する
ものは一社もないのはどう言うことなのか。

齋藤氏は政府が言うも憚る「台湾は中国の一部ではない」との一大事実を堂々と
述べた。これは高く評価されて当然だろう。ところがそれを擁護できないのは日
本のマスメディアだ。

中国が台湾併呑の野心を正当化するために行う「台湾は中国の一部」との宣伝に
、政府もマスメディアも反論できない日本の現状を訴えるとともに、中国が恐れ
て止まない「台湾の地位未定論」を掲げ、中国の侵略の野心に対抗するよう呼び
かけたい。

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【過去の関連記事】
運動呼びかけー日本人だからできる「一つの中国」の打破!/千葉テレビ・台湾
誤報問題の収拾始末 7/23
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産経の好ましからざる台湾報道―歪めてならない台湾の地位「未確定」の事実 7/30
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斎藤正樹・駐台湾「大使」辞表事件の真相―悪いのは中国人と物言えぬ日本だ 12/2
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「失言」は誤報!訂正要求を!

朝日―日本の対台湾窓口代表、辞表提出 帰属巡る失言引責か
http://www.asahi.com/politics/update/1130/TKY200911300508.html
読売―対台湾の日本窓口代表が辞表、失言引責か
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091201-OYT1T01002.htm

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