【台湾の声】台南市に黄昭堂記念公園がオープン

台南市に黄昭堂記念公園がオープン

台湾の声編集部 山田智美
 
 台湾独立建国連盟主席、同連盟日本本部委員長を務めた台湾独立運動の闘士、黄昭堂氏の記念公園が氏の命日にあたる9月21日、台南市七股区龍山里海岸遊憩区にオープンした。

 同日行われた市主催の開園除幕式には、陳菊・総統府秘書長、李孟諺・台南市代理市長、陳宗彦・内政部次長、黄崑虎・国策顧問、陳南天・台湾独立建国連盟主席、何康美・台湾独立建国連盟ヨーロッパ本部主席、張燦鍙・前台南市長、黄偉哲・台南市長候補(民進党)らが出席。日本からは、黄昭堂氏長男の黄正澄氏や黄昭堂氏の秘書を務めた趙天徳氏らが出席した。

 蔡英文総統の代理として出席した陳菊秘書長は、式典に先立ち、黄昭堂氏の遺骨が安置されている七股納骨堂を訪れ、氏が生前好んで聴いた日本の歌曲「昴」を流し、手を合わせた。

 式典で挨拶に立った陳菊秘書長は、「今日、記念公園の開園をこの目で見て、言葉に言い表せない懐かしさと悲しみを感じた。もし黄昭堂氏が今も生きていたら、台湾にとって大きな助けとなっただろう。黄昭堂氏が亡くなって7年以上が経つ。蔡英文総統は重責を担う中、時に言いようもない孤独を感じることがある。蔡英文総統は、かつて困難にぶつかった時、いつも黄昭堂氏に相談した。黄昭堂氏は、台湾が困難にぶつかった時、あらゆる方面の力を一つに結集してくれた。もし『鷗(お)吉(じ)桑(さん)(注:日本語のおじさん)』がまだこの世にいたなら、きっと総統を助けてくれたに違いない」と述べた。

 また、記念公園の建設を推進した当時の台南市長、頼清徳・行政院院長が、公務のため開園式に出席できなかったことを残念に思っている、と述べ、「黄昭堂氏が台湾のために捧げた努力と堅持の精神、意思、理念は我々後輩が受け継いでゆくべきもの」と呼びかけた。

 民進党から台南市長選挙に出馬する黄偉哲氏は、「このような意義ある公園ができたことは、七股で生まれた者として非常に光栄。台湾主権運動は台湾の歴史において非常に重要な意味を持つ。かつて、台北駅で汽車を待っていた時、黄昭堂氏が一人きりで駅で台湾主権運動をよびかけるビラを配っているのを見て、とても感動した。自分も配ると申し出てビラを配った。氏に台湾主権運動家の偉大な理想と堅持を見た。あの姿はいつまでも脳裏に焼きついて離れない。自分にとって生涯の模範」と述べた。

 一方、国民党の王家貞市議が前日20日に開園反対の記者会見を開き、「市は3500万元もの公金を『台独公園』に費やしている」などと批判した。これに対し、市は、「台湾独立はすでに主流な民意として受け止められている。民主社会は自由な討論の理念を有しており、異なる意見をもつ政治家が、(台湾独立運動家に)汚名を着せることはできない。歴史的な著名な人物を多くの国民に知ってもらうために建設した公園について、一部の者が『台独公園』と偏見に満ちた呼び名で呼ぶことは、政治理念をごちゃまぜにし、かつて政治が公共の場に浸透しようと画策した党国主義(注:一党独裁のように一つの政党が国を私物化すること)の亡霊を呼び覚ますことであり、市民も国民も到底受け入れないだろう」と一蹴している。

 公園に設置された黄昭堂氏の銅像の握られた左手は長年の研究と著作を表し、高々と挙げた右手は一生を台湾のために捧げた精神を象徴している。ほかに、ステージや広場、日陰のあるスペースなどがあり、市民の憩いの場として提供される。

写真提供:趙天徳


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黄昭堂氏の銅像の前で開園除幕式

挨拶に立つ陳菊総統府秘書長

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