鼎談「最後の日本人台南市長 羽鳥又男」で父のことを話して 【羽鳥 直之】

鼎談「最後の日本人台南市長 羽鳥又男」で父のことを話して 【羽鳥 直之】
台湾の人々が胸像をつくり今でも慕う羽鳥又男の事績

 去る6月10日、日台関係研究会の定例会において、赤嵌楼の修復などをしたとして今でも
台南の人々から「末代市長」として慕われている最後の日本人台南市長の羽鳥又男がテー
マとして取り上げられ、ご子息(三男)で本会会員でもある羽鳥直之氏が鼎談に加わりま
した。
 その感想を自ら発行される「SeniorNet:資深網路論壇<おたより203号>2006年6月20日号」 につづられていますので、ここにご紹介します。  羽鳥又男の台湾における事績についてはあまり日本で知られていませんが、日本で紹介 した嚆矢は、平成8年(1996年)に出版された『台湾と日本・交流秘話』かと思われます。 さらに詳しくは羽鳥直之氏が開設しているホームページ「シニアネット」(シニアの談話 室)に「羽鳥又男の記録」というコーナーがありますので、こちらをご覧ください。  2002年(平成14年)旧正月、赤嵌楼の文昌閣に安置された胸像の写真も掲載されていて 、恐らく日本で羽鳥又男に関してもっとも詳しいホームページかと思われます。また、竹 田亮一郎氏が「日台同胞の絆−台南市長・故羽鳥又男氏の功績」と題して、羽鳥又男の事 績を紹介しています。                          (編集部) SeniorNet(シニアの談話室) http://homepage2.nifty.com/hatori/index.html


鼎談:「最後の日本人台南市長 羽鳥又男」6月日台関係研究会終わる
                                   羽鳥 直之

 先ごろ標記研究会についてお知らせしましたが、6月10日土曜日に6月の定例日台関係
研究会にて鼎談:「最後の日本人台南市長 羽鳥又男」が行なわれました。
 無事に終わりましたので、その報告とともに何故このような企画が行なわれたかの説明
を加えます。

 ご承知の方もいらっしゃいますが、目下、台湾の人から「過去の日本人の善行をもっと
日本人に知らせたい」ので、台南市にある羽鳥又男の胸像のレプリカ(等身大)を日本に
贈りたいと強い働きかけをうけております。実際に群馬県立歴史博物館宛に郷土の偉人と
して胸像の常設展示の依頼状が発信されました。そのようなことがありましたので私も歴
史博物館にご挨拶に伺いました。その時お目にかかったのが専門員の手島仁氏でした。
 手島氏は、「又男には偉人としての歴史的評価が定まっていないことや、県との手続き
上の問題もあり常設は難しい」台湾側のお申し出は、県立博物館としてお受けできないと
の判断を示されました。
 同時に、問題解決のための相談にのってくださいました。同氏は歴史研究家であり、国
際基督教大学の武田清子先生などとも接点がありました。
 更に加えて「この問題の解決のために日台関係研究会会長中村勝範氏(なかむらかつの
り):慶應義塾大学名誉教授・平成国際大学名誉学長に相談されてはどうでしょうか」と
提案とともにご紹介くださりました。
 台湾のことで後藤新平や八田與一など、近代台湾の建設に苦労した日本人については多
くの人々が注目していますが、「日本人として最後の台南市長を務めた羽鳥又男」につい
てあまり知られていないことがネックになっていますので、先ずは羽鳥又男を一般に知っ
ていただくにはどうしたらよいのかと中村先生にご相談申しあげました。中村先生は早速
に日台関係研究会でとりあげて、鼎談「最後の日本人台南市長 羽鳥又男」楊合義、手島
仁、羽鳥直之をご計画くださり顕彰の機会をつくってくださいました。
 日本側の胸像レプリカ常設の場所についてはまだ定まっておりません。キリスト者の又
男は信仰的にどのように考えるだろうかなどと、いろいろと家族で考えましたが、今では
台湾側の熱意を理屈ぬきにお受けしようと思っております。

 さて 鼎談の内容ですが、司会を平成国際大学法学部教授で法学博士の浅野和生先生が
なさいました。先ず私から又男の全体像の説明をパワーポイントや資料集提示でさせてい
ただきました。
 平成国際大学名誉教授の楊合義先生は台南のご出身でした。台湾からの又男の資料は私
の知らないものでした。手島仁氏は「羽鳥又男の精神風土―群馬県・キリスト教・台湾―」
の主題を持って発表してくださいました。同氏は最近、『群馬県立歴史博物館紀要』第26号
2005にて「住谷悦治遺稿とテーマ展示=群馬の肖像!)」pp1-30を発表されています。 群
馬のキリスト者研究を続けられているのです。
 私以外のお二人は専門家なので、水準を高めに導いていただいたと感謝しています。記
録は後ほど冊子に収録されます。
 出席者は多士済々でおどろかされました。大学関係者が多く、中村勝範先生関係の慶応
大学・平成国際大学の教授のほか他大学も拓殖大学元総長の小田村四郎氏や台湾の大学関
係者が出席されました。私の関係団体からは私の上司であった東京YMCA元総主事小林
道彦氏や台南会の方々、それに台湾からの留学生12名を加えて50人でした。

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