被災地・石巻における自転車寄贈活動 高橋 俊一

被災地・石巻における自転車寄贈活動 高橋 俊一
東日本大震災から一ヶ月目の昨日午後5時すぎ、被災地の一つ、福島県でまたしてもマグ
ニチュード7という大きな地震が起こった。東京でも、一瞬、床が沈んだかと思ったら揺れ
た。一ヶ月前を思い起こさせるような少し長い揺れだった。震度4だったという。その後も
続けざまに2度3度と起こった。

 もう勘弁して欲しいというのが正直なところだが、未だ被災地では多くの人が苦しんで
いる。まだまだ混沌した状態なのだ。

 そのような中、昨夜、本誌で何度か紹介している宮城県石巻市で被災した台湾李登輝学
校研修団卒業生の高橋俊一(たかはし・しゅんいち)さんから「自転車寄贈活動」につい
て、被災直後の様子も含めたレポートを送っていただいた。下記にご紹介したい。

 ちなみに、高橋さんの文中「4月9日、靖国神社崇敬奉賛会青年部あさなぎの有志に、37
台もの自転車を遙々東京から搬入していただきました」とあり、このとき、台湾李登輝学
校研修団の卒業生の室佳之(むろ・よしゆき)さんが仙台で支援活動に参加していた。た
またま高橋さんの経営するコンビニ店の前を通った。ちょうどその自転車をトラックから
降ろしているところだったようで、「ひょっとして寄付された自転車だったのかと想像し
ます。時間の都合で立ちどまってご挨拶すること出来ませんでしたが、写真だけ車から撮
りました」と写真を送っていただいた。雨の中、まさに「あさなぎ」有志が自転車をトラ
ックの荷台から降ろしている場面だった。

 こういう偶然もあるのだ。何かが一本の線で結ばれているような気がしてならない。

 なお、高橋さんは正漢字(台湾で言う「繁体字」)に歴史的仮名遣いで書かれています
が、読者の便を考えて漢字は常用漢字としています。


被災地・石巻における自転車寄贈活動 高橋 俊一

 被災後、初めて連絡が取れることに気がついたのは3月17日のことでした。携帯電話は繋
がらなくてもライト代はりにはなるので、たまたま自宅のトイレに持ち込みました。すると、
今まで沈黙を続けてゐたアンテナが立つてゐるではありませんか。慌てて受信メールを確
認すると、確かに届いてをり、試しに親戚の携帯に返信しました。

 以降、ここから携帯電話で知人宛てにメールの送受信を繰り返し、安否を知らせ続けま
した。なぜか自宅トイレはアンテナの感度が良好で、わざわざ電話をトイレに持ち込み、
充電器を装着しながら情報を発信続けました。

 たくさんの安否確認メールをいただき、支援の申し出も数多くいただきました。今回は、
津波の被害が甚大で、多くの住民が家屋ともども自動車や自転車などの移動手段を軒並み
流されてしまひました。そのため、私はボランティア等が支援を行ふ通常の食料や災害支
援物資ではなく、所属団体等に働きかけ、移動手段確保のために自転車支援をお願ひしま
した。

 間髪を入れず、日本李登輝友の会から寄贈の申し出がありました。日を追ふごとに寄贈
台数が増へて行き、最終的に新品8台をいただきました。先月30日のことです。早速、保育
所、保育園、女川町、警察署等に振り分け、残りの1台を私の足にしてをります。

 その後も偶然話しかけた米国人宣教師らが、私の話を聞いた2日後、早速自転車10台を購
入して寄贈いただき、公共機関や一般に寄贈中です。

 4月9日、靖国神社崇敬奉賛会青年部あさなぎの有志に、37台もの自転車を遙々東京から
搬入していただきました。被災後、同じく災害を受けた東京から、瞬く間に多くの自転車
を集めていただき、東北への思ひが伝はります。

 この自転車はすでに高等学校から受け入れの報告を受けてをり、被災地石巻渡波地(わ
たのは)区の貴重な足として、以降、主に学生の足となります。

 残りも一般に寄贈中で、未定は3台を数える(4月11日現在)だけになりました。まだ余
震が続き、何をするにも危険な石巻まで駆けつけてくれたことに、非常に感謝してをりま
す。

 しかし、かういふ好意に甘へるだけではなしに、我々は同時にかやうな支援を復興への
足掛かりとせねばなりません。

 過去を顧みれば、2670年もの長き歴史の中で、我が国は数々の災害や困難に見舞はれて
来ました。その度に、我々の先達は困難を乗り越え、前を向き、再び祖国の礎石となるべ
く尽力して来たのです。真の敵は我々の内に包含してをります。どのやうな境遇に遭つて
も、直面する現実の問題に萎縮することなく、公共の利益を顧みる精神的余裕を持ち続け
たいものです。

 今回の災害は、非常に甚大なものとなりましたが、先達からより多くを学ぶ機会でもあ
り、多くの同胞が志を一にする機会でもあるのです。これからも我々の歴史に対する使命
は終はらず、大なる試練は続きます。どんなに過酷な状況となつても、一つずつ前進する
勇気を持ちませう。

 自転車の寄贈は、他にも埼玉県内の市や、台湾の世界一の自転車メーカージャイアント
社等から大量の支援がありました。埼玉県からは岩手県へ、ジャイアント社からは2000万
元分の支援がありました。聞くところによると、支援は広がつてをり、大きな動きとなつ
たやうです。 ありがたうございました。(4月11日21時)

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