第13回台湾李登輝学校研修団レポート(上)

第13回台湾李登輝学校研修団レポート(上)
事務局 佐藤和代

八田與一技師の墓前祭に初参列し李登輝先生より修了証書

今回で第13回目となる「台湾李登輝学校研修団」(服部香苗団長・川村辰子副団長)は5月6日から10日の4泊5日の日程で開催されました。参加者は北海道から福岡県まで、年齢幅もありましたが、皆様ともに何かを掴んでこようという意欲に溢れていました。
1日目は現地(台北県・淡水)のホテルで参加者がそろい、午後からはホテルから歩いて5分ほどの研修場所となる群策会が入ったビルに向かい、教頭の郭生玉先生より開校と歓迎のご挨拶をいただき、第1講として黄昭堂先生(台湾独立建国聯盟主席)の講義を受けました。
2日目は午前中、呉明義先生(国立東華大学民族学院語伝系兼任教授)、鄭清文先生(作家)の講義を受けた後、午後は烏来の高砂義勇隊記念碑に参拝。そして、その足で台南に向かいました。
3日目は終日野外研修で、烏山頭ダムの見学、烏山頭ダム世界遺産登録運動の意義を表明する記者会見の傍聴、八田與一墓前祭に参列・献花をし、夜には淡水に戻りました。
4日目は群策会での講義−迫田勝敏先生(元中日新聞論説委員・開南大学講師)、羅福全先生(元亜東関係協会会長・元台北駐日経済文化代表処代表)、黄天麟先生(元第一商業銀行頭取)−があり、夕食会では蔡焜燦先生(李登輝民主協会理事長、台湾歌壇代表)や三宅教子さん(元台湾国際放送日本語課アナウンサー)などを囲みました。
最終日の5日目は李登輝先生の特別講義を受けました。修業式では、李登輝先生から参加者一人一人に修業証書が手渡されました。
以下にその内容を紹介してまいります。

■第1日目 5月6日(木) 黄昭堂先生の講義と禅園の夕食会

午後3時半より始業式が始まり、群策会秘書長で李登輝学校教頭の郭生玉先生より台湾語で開校と歓迎の挨拶をいただきました。通訳は参加者の中から申し出られた方によりなされ、参加者のレベルの高さを感じました。
最初の講義は黄昭堂先生(台湾独立建国聯盟主席)による「馬総統下の台湾の現状」です。研修団ではすっかりお馴染みの黄先生が、「台湾は(金門・馬祖とは切り離して)独立すべきだ」とのお立場から、台湾の防衛と経済の面における危機的状況とその解決策を述べられました。
台湾が名実ともに独立国になるには、WTO(世界貿易機関)に加盟していることを基盤に、他の国とFTA(自由貿易協定)を結ぶという道があるが、中国が反対してなかなか思うようになりません。「台湾と日本がFTAを結べるように、皆さん力を貸して下さいよ」「台湾を助けることは、日本を助けることになるんですよ」とも呼びかけられました。
黄先生のお話は時折辛口のジョークを交えつつ、親しみのある語り口で、聞く者を引きつける魅力がいっぱいです。
第1日目の講義はこれで終わり、研修団一行は小雨が降る中、バスで夕食会に出かけました。会場は北投にある「禅園」。旧特攻隊招待所だそうで、温泉宿の雰囲気を色濃く残した瓦屋根の日本家屋で、張学良がかつて50年間も軟禁されていたところです。桜や楓の木も植えられている日本庭園もあり、そこで美味しい創作料理のコースを戴きました。研修初日の夜ですのでお互い自己紹介したり、次第に打ち解けた雰囲気となり、夜も更けていきました。

(つづく)

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