産経新聞連載の「李登輝秘録」が第1部を終了

4月3日から連載を開始した産経新聞の「李登輝秘録」は、本日(4月14日)の10回目で第1部を終了しました。

 証言する関係者として、当時、李登輝政権の国策顧問だった“李登輝の密使”と言われた曽永賢(そう・えいけん)氏を登場させた1回目は、曽氏がほとんど表舞台に出ることはなく、また曽氏がそのような活動をしていることもほとんど知られていなかったことから、かなりのインパクトをもって連載の火蓋が切られました。

 その後、中国との関係を巡って、故張栄発氏(エバーグループ会長)や蘇志誠氏(総統府秘書室主任)などの関係者証言を基に続けられ、本日は、蒋経国の急逝に伴って李登輝氏が1988年1月13日に総統に就任する場面から始まります。節目の回ですので、下記にご紹介します。

 なお、この回でようやく執筆者が明かされました。執筆者は台北支局長や上海支局長などをつとめた論説委員の河崎真澄記者でした。

—————————————————————————————–李登輝秘録 虚々実々の両岸関係(10)  分断70年 中台に冷戦構造なお【産経新聞:2019年4月14日】

 1988年1月13日。台湾の中国国民党政権で副総統だった李登輝は、トップの蒋経国(しょう・けいこく)総統の死去に伴い、憲法の規定で総統に昇格した。台湾出身者として初めて総統になった李は、「静かにそろりと」台湾のあり方を変えようとしていた。

 第二次大戦終結後、中国で共産党との戦いに敗れた国民党の蒋介石(しょう・かいせき)(1887〜1975年)が台湾を統治してから、長男の蒋経国による独裁支配まで、中国大陸すべてを国民党政権下の領土とみなす虚構がまかり通っていた。いずれ国民党が中国本土を共産党から奪還するとの政策が基本だったからだ。

 蒋親子が台湾を支配した時代に地元出身者は「台湾は、台湾であって中国じゃない」という本音を口に出せなかった。

 総統の座に就いた李は、蒋親子ら中国大陸出身者が主導権を握っていた国民党内の反発を抑えながら、その虚構を崩していったという。

 李による台湾の民主化への挑戦は、そこから始まったといっていい。

 台湾の面積は日本の九州とほぼ同じ約3万6千平方キロで、オランダやスイスに近い広さ。人口は約2400万人とオーストラリア並みで、ルーマニアやオランダより数百万人も多い。

 国連のメンバーではない台湾は現在、日米など主要国とは外交関係がなく、バチカンやパラオなど、わずか17カ国と外交関係をもつにすぎない。

 中国はこの17カ国に対し台湾と断交させて、中国と国交を結ばせ直し、台湾を国際社会から締め出そうと狙っている。中国本土と台湾は不可分とする「一つの中国」の原則の上に「中華民族の偉大な復興」を掲げる中国の習近平政権にとって、「台湾統一」は悲願となっている。

 共産党と国民党の「第二次国共内戦」の結果、台湾海峡を挟んで北京を首都とする中国と、台北を中心とする台湾が分断されて今年は70年となる。台湾の中央研究院近代史研究所で副研究員を務めた林泉忠(りん・せんちゅう)(1964年生まれ)は、「共産主義陣営と資本主義陣営による東西冷戦時代に似た政治的な構図が、中国と台湾の間になおも残されている」と指摘している。

 国民党は国連の場でも「中国」の正統政権としての立場を争って、共産党に負けている。国民党政権の「中華民国」が戦後、国連で常任理事国となったが、71年10月に共産党の「中華人民共和国」に取って代わられた。国際社会で台湾側の劣勢は、決定的となった。

 台湾は日本にとっては身近な隣人だが、国際社会からみれば、極めてまれで曖昧な存在といえる。

 「総統になってから、いかに台湾を『国家』として正常化すべきか、ずっと考えてきたんだ」

 李は、郷土である台湾への思いを胸に、民主化への道を進んだ。(敬称略)=第1部おわり(河崎真澄、台北 田中靖人)

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