現場レポート「台湾の228手護台湾運動」に参加して

現場レポート「台湾の228手護台湾運動」に参加して
岡山県総社市 千田 昌寛(23歳)

   <台湾研究フォーラム運営委員・南大阪日台交流協会会員>

この瞬間のため台湾に来たんだ。

2月28日、台湾で行われた『228手護台湾運動』に参加してきた。

今回、数多くの日本の団体がイベントに参加するために台湾に出掛けたと思われるが、私は、日本李登輝友の会の理事である野口一さんが会長の『南大阪日台交流協会』の一員として参加してきた。

迎えた2月28日は、まさに晴天と呼ぶにふさわしい天気であった。Tシャツでも十分なくらいに台北は熱かった。

ホテル出発直前、われわれはこの日の運動の中心人物である黄昭堂先生の秘書を勤めていらっしゃる趙天徳さんと共にいた。集まった当初は「当初予定の100万人は超えそう。天気も抜群に良いし、目標は200万人ですねー。いや、台湾人の10分の1の230万人くらい集まるかも……」と冗談交じりに語っていた。

しかし、出発の時間が近づくに連れて徐々に落ち着かなくなり、何度もトイレに立ち、趙さんと何度も何度も「こんな経験は、興奮は他にない。正名運動以上だ」と言い続けていた。落ち着かない……。

ホテルを出て、MRT(地下鉄)の駅に向かうと、まずそこで驚いた。緑色の帽子をかぶったり、「台灣」「李登輝」「李登輝之友會」と描かれた旗を持っている人たちで駅が混雑していたのだ。確かに台北駅周辺は普段から混雑しがちであるが、到底そんなレベルではなかった。そこで趙さんから「あれは皆、今回のイベントに参加する人たちですよ」と聞き、仰天したのだ!!

午後1時前、まず台北市のメイン会場の一つである228記念和平公園を通過。そこにもすでに多くの人が集まっていた。その迫力に圧倒されつつも、歩を進めた。人込みを掻き分け、ゆっくりと……。

われわれは公園から1kmほど離れた地点に陣取ったが、デモの中心地から離れたこの場所でも、やはり多くの人々の熱気にあふれていた。

北京語や台湾語が理解できない私には、そのほとんどは分からなかったが、その中でも「Taiwan Yes!」や「チン・アピヤー(陳阿扁)」などの熱い声に喜び、励まされた。そして、この瞬間のために台湾に来たんだ!と改めて実感したのだ。

われわれは独りではない!!

それから、現地で「百萬人民護台灣 李登輝之友會」と描かれたTシャツを着て、「Yes!Taiwan」のペイントを貼り、「百萬人民護台灣」と描かれた鉢巻きを締めた。

今から始まるんだ、と気合が入った。それに飽き足らず、近くで売られていた「李登輝之友會」の帽子を購入する人もいた。

趙さんが用意してくださった「南大阪日台交流協会」と「日本李登輝友の会」の垂れ幕を掲げた。すると、それまで少し離れて静観していた周囲の台湾の人々が「アピヤー(阿李伯)」「リップン(日本)リップン(日本)」「りとうき(李登輝)」と言いながら、われわれの近くに集まってきた。

垂れ幕を中心に何十枚何百枚と写真を撮られたし、何人も、本当に何人もの台湾人に「台湾のためにありがとう」と言われ、また「一緒に頑張ろう」と言われ、数え切れないくらい握手をした。

特に、印象深かったことがある。

少し年上の女性の方が、片言の日本語で「ありがとう、頑張ろう」と言われた後、おもむろに写真を取り出した。それは、昨年9月6日、台北で開かれた台湾正名運動デモで最前列に陣取る日本李登輝友の会の柚原さん(事務局長)と、林建良先生(常務理事)の写真であった。

私は感激して泣きそうになっていた。東京から遠く離れた台北の地でお2人の姿を拝見し、前回の正名運動の影響を思い返し、そして、同じ時に東京で歩いていらっしゃるであろうお2人の姿が浮かんだからだ。われわれは独りではない!!

お互いに言葉は理解できなかったが、私はその方に日本語で「東京に帰ったら、お2人に渡します」と伝えると、思わず知らずその方の手を握っていた。

私は生涯けっして忘れない

その後、美しい日本語を守ろうという有名な台湾人グループである「友愛会」と合流した。彼らは「手と手で守る 台湾海峡の平和!」と日本語でかかれた大きな横断幕をいくつも掲げていた。そこに、蔡焜燦先生や宗像隆幸先生ご夫妻をお迎えして、われわれの興奮は頂点に達した。蔡焜燦先生はけっして良くはない体調を押して、この日のためにいらしゃったのだ。蔡先生はわれわれに向って日本語で「日本の皆さん、台湾のためにありがとう」と言い、また台湾語で言うと、周囲の台湾人から大きな大きな歓声が轟いた。

熱気に満ち、盛り上がり、興奮すると同時に、何度も何度も台湾の人たちから「台湾のためにありがとう」とのお言葉をいただいた。これに勝る喜びはない! 私は今回のツアー、このときに聞いた言葉を生涯けっして忘れないだろう。

そんな台湾の人々に、われわれは何度も何度も「台湾、頑張れ!!」と伝えた。

興奮と、周辺の台湾人との会話に包まれつつ、今か今かとその瞬間を待っていた。そのときは唐突に訪れた。

聞き取れない北京語の後、突如、聞こえ始めた。

『6、5、4、3、2、1』

テン・カウントだ。

『TAIWAN YES!』

その瞬間、蔡焜燦先生、宗像先生、カメラで撮影していた人々も手を止め、誰もが一斉に手をつないだ。その手は台湾全土でつながれた。

3月20日投票の総統選挙。私は陳水扁総統の再選を信じている。それは、基隆から屏東まで約500km、200万人もの人々が心を一つにして手をつなぎ、自らの手で台湾を守ろうと決意を示した台湾人の大団結を目の当たりにして、より一層の確信を得た。

その瞬間を少しでも早く迎えるため、そして、その喜びを台湾の人々と分かち合うために、私は再び3月20日に台湾を訪れる。


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