熊本の教育者・志賀哲太郎…台湾で慕われる「聖人」の顕彰進む

熊本の教育者・志賀哲太郎…台湾で慕われる「聖人」の顕彰進む
一昨日の本誌で、今でも台湾で「大甲(たいこう)の聖人」と慕われる教育者の志賀哲太郎(し
が・てつたろう)が故郷・熊本県益城町(ましきまち)において顕彰の機運が盛り上がり、来る5
月28日には、志賀哲太郎先生顕彰会実行委員会の主催により「志賀哲太郎先生生誕150年記念顕彰
会」(共催:益城町、益城町教育委員会)開催の運びになったことをお伝えした。

 また併せて、志賀のご遺族の澤田寛旨(さわだ・ひろし)氏を団長に有志7名が事績調査を兼ね
て台中市大甲区訪問をレポートした折田豊生氏(志賀哲太郎先生顕彰会実行委員会事務局)による
「台湾大甲訪問記」も紹介した。

 奇しくも、翌日の産経新聞がこの動きを詳しく報じた。下記にご紹介したい。


熊本の教育者・志賀哲太郎…台湾で慕われる「聖人」の顕彰進む
【産経新聞:2016年3月27日】

http://www.sankei.com/region/news/160327/rgn1603270022-n1.html
写真:台湾で志賀哲太郎の墓参りを行う「志賀哲太郎先生顕彰会」の先遣訪問団(同会提供)

 明治から大正期にかけ、日本統治下の台湾に熊本から渡り、小学校の見習い教員(代用教員)と
して児童教育に一身をささげた日本人がいた。熊本県益城町出身の志賀哲太郎(1865−1924)で、
台湾では「聖人」として敬愛されている。昨年生誕150年を迎えて以後、志賀の功績を後世に伝え
ようと、台湾、熊本の双方で顕彰活動が本格化している。(南九州支局 谷田智恒)

               ◇    ◇    ◇

 志賀は慶応元年に生まれた。青年期に熊本から上京し、法律を学んだ。明治29年に32歳で台湾に
渡った。

 その数年後、「教育に情熱を注ごう」と決意し、台中の北西部の街、大甲で、台湾人の子弟が通
う公学校(小学校)の見習い教員になった。その後、59歳で死去するまで四半世紀にわたり、現地
で子供たちの教育にあたった。

 当時は、教育への父母の理解が得られず、就学率も高くはなかった。そんな中、志賀は日曜日に
なると手弁当で就学適齢期の子供たちの家を訪ねて回り、根気強く登校を勧めた。

 小学校では、文具を持たない子供たちには自ら買い与えたり、学費が払えない子供には身銭を
切ってでも通学させるなど、支援を惜しまなかった。

 そんな努力と誠意はやがて実を結ぶ。出席率や進学率は群を抜き、大甲から台湾各界で活躍する
人材を数多く輩出した。

 志賀は台湾の教育界に多大な貢献をした。だが、台湾総督府の官吏による圧政と、台湾人の民族
運動の高まりで、両者の板挟みに遭う。思い悩んだ末、大正13(1924)年、入水自殺した。

 教え子らは志賀をしのび、山の中腹に墓碑を建てた。志賀はいつしか「大甲の聖人」と呼ばれる
ようになった。戦後、台湾にあった日本人墓地は一カ所に移転するため取り壊されたが、地元の住
民は志賀の墓を守った。

                  ×  ×  ×

 志賀の名前は長らく忘れられていたが、ここにきて熊本県の教育関係者や益城町の間で「郷土の
偉人、志賀の人となりを見つめ直してはどうか」と顕彰の動きが持ち上がった。

 昨年秋、郷土史家や熊本の「日台交流を進める会」などと「志賀哲太郎先生顕彰会」を発足させ
た。

 台湾の高雄と熊本を結ぶ航空直行便も就航し、台湾への関心が高まった。

 顕彰の動きは生誕150年をきっかけに、活発化した。顕彰会は今年2月、先遣訪問団7人が台湾で
お墓参りをした。大甲区公所(区役所)を表敬訪問し、教鞭(きょうべん)を執った小学校などゆ
かりの地を訪ねた。

 顕彰会事務局の折田豊生氏は「現地で台湾の街の文化的基礎を作り上げた、神様のような存在と
して志賀が語り継がれていることに、驚くほかなかった」と話す。

 帰国後、折田氏らは早速、志賀の一生をたどる冊子作りに取りかかった。5月28日には益城町文
化会館で生誕150年の記念イベントを開催することも決めた。

 顕彰会のアドバイザー、県立大津高校元校長の白浜裕氏は「今の台湾が親日なのは志賀ら日本人
教育者が一生懸命、子供たちを育てた成果だ。将来、益城町と大甲区の子供たちの交換ホームステ
イなど草の根交流につなげたい」と語った。


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 ・ゆうちょ銀行
  日台桜基金会 (ニッタイサクラキキンカイ)
  店名:〇〇八(ゼロゼロハチ) 店番:008 普通預金:3043985

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