桜前線の起点  矢板 明夫(産経新聞台北支局長)

桜前線の起点  矢板 明夫(産経新聞台北支局長)

 産経新聞の矢板明夫・台北支局長が、台湾で1月26日に桜開花予想を初めて発表したことを「台湾有情」で伝え、桜前線の「起点を沖縄にしていることが多いが、これからは台湾に変わるかもしれない」と期待を込めて書いています。

 実は、本会が河津桜を台湾に贈るようになったころ、後に台湾歌壇代表の蔡焜燦先生の右腕として事務局長をつとめた三宅教子(みやけ・のりこ)さんは「台湾にさくらを送り続けむと日本李登輝友の会起つ」など12首を『友愛』第8号(2007年)に発表しています。

 その中に、矢板支局長とまったく同じ思いを詠んでいました。それが下記の和歌です。

  これよりは桜前線台湾を起点となすと思(も)へばうれしも

 三宅さんは日本から台湾に嫁ぎましたので、その思いを河津桜に重ねた歌も詠んでいます。

  日本より嫁ぎきたれる河津さくらこの地の人らの愛受けて咲く  雨かぜも厳しき日差しも耐へませと河津さくらの若木に手を当つ  歳月を経(ふ)りゆくほどに台湾の桜となりて満天に咲け

 日本から台湾に河津桜を贈るたびに、この三宅さんの和歌を思い出します。今年も間もなく河津桜を台湾にお贈りします。

—————————————————————————————–桜前線の起点矢板 明夫(台北支局長)【産経新聞「台湾有情」:2022年1月28日】

 台湾の交通部(国土交通省に相当)傘下の中央気象局と、行政院(内閣)農業委員会農業試験所が連携して、台湾中部の2つの桜の名所、南投県にあるテーマパーク「九族文化村」と、嘉義県の「阿里山国家森林遊楽区」の桜開花予想を26日、初めて発表した。

 この2年、コロナ禍のため、日本へ花見に行けなくなった台湾人が地元の桜を楽しむようになり、「桜の情報を知りたい」といった要望が増加。当局がそれに応えた形だ。

 開花予想は「つぼみ」「開花5%」「開花50%」「見頃」の4段階。ヤエザクラなど5千本以上の桜があるという九族文化村は、1月下旬からつぼみが付き始め、2月16日から見頃を迎えるという。

 台湾の北から南まで、多くの花見スポットがある。ヤマザクラやソメイヨシノなど種類も多い。自生のものもあれば、日本統治時代に植えられたものもある。台北市北部の陽明山では、すでに1月下旬から咲き始めている。

 台北市の旅行業者は「花見文化を台湾に定着させたい。これからは日本からたくさんの観光客を呼べるだろう」と話している。

 日本では毎年、桜前線を追いかけて旅をする人がいる。起点を沖縄にしていることが多いが、これからは台湾に変わるかもしれない。(矢板明夫)

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