李登輝前総統の日本文化観を秋田魁新報がコラムで紹介

李登輝前総統の日本文化観を秋田魁新報がコラムで紹介
秋田県の地元紙に「秋田魁(あきがけ)新報」がある。創刊は明治7年(1874年)にさ
かのぼり、一時期、後に首相になる犬養毅が主筆を務めたこともある。発行部数は約26
万部、県民の大半が購読しているという。

 先般、李登輝前総統が秋田を訪問(6月4日夕刻〜6月6日夕刻)された際にも、かなり
のスペースで報道した。

 最近、コラム「北斗星」で華道について取り上げた中、李前総統が国際教養大学で講
演された日本文化観について紹介している。ご紹介したい。

 なお、後日、本誌でも詳しく紹介したいが、現在、日本李登輝友の会では写真を多用
した李前総統の来日記録集を編纂している。もちろん、この国際教養大学における講演
の全文も収録している。刊行は10月中旬となる予定だ。         (編集部)


【9月14日付 秋田魁新報「北斗星」】

 「お子さんにお花を習うよう勧めたことはありますか」。華道関係者にこんなことを
聞かれて言葉に詰まってしまった。成人した娘3人の誰1人にもそんな声を掛けたこと
はなかった

▼その昔、花嫁修業といえば、華道、茶道、料理が定番だった。しかし近年は、健康増
進目的の各種クラブや趣味のカルチャースクールが大はやり。お花を習う若い女性は年
々減少しているのが現実だ

▼それでも秋田は、全国でもまだ生け花が盛んな地域といわれている。そんな秋田の生
け花の歴史をまとめた「秋田県いけばな史」が県華道連盟などによって刊行された。膨
大な資料を基に7年がかりでまとめたもので、県レベルでは全国初という貴重な一冊

▼茶の湯と並び、日本人の精神文化、美意識を端的に示す生け花。同書では、それを追
究する県内華道人たちの活動ぶりなどを詳述している。資料的価値も高く、後世に伝え
る画期的な出版といっていい

▼6月来県した台湾の李登輝前総統が国際教養大での講義で「日本文化とは何か。それ
は高い精神性と美を尊ぶ心だ」と語っていた。「花を生ければ華道、お茶を飲めば茶道。
生活におけるあらゆる行為が『道』になっている」とも

▼改正教育基本法に「伝統と文化の尊重」が盛り込まれ、中学校での「武道」の必修化
が検討されている。日本文化の特色ともいえる「道」を追い求めるのであれば、「華道」
や「茶道」もある。伝統文化に触れる機会は多いに越したことはない。

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