李登輝元総統が「SAPIO」に危機に際しての体験的リーダー論を寄稿

李登輝元総統が「SAPIO」に危機に際しての体験的リーダー論を寄稿
「私は日本の皆さんの底力を信じている」

 現在発売中の「SAPIO」誌(5月11日発売の5月25日号、小学館)に李登輝元総統が
「台湾大地震で傷ついた被災者の声に耳を傾けるため私は瓦礫の中で指揮を執った」と題
し、台湾大地震のときに陣頭指揮した体験を踏まえたリーダー論を寄稿されている。

 「SAPIO」誌は「この奮闘を後世に残したい 被災日本に降臨した奇跡のリーダー
シップ全記録」として、不信を増幅させる一方の菅直人首相と対比して「奇跡のようなリ
ーダーシップで支えている」人々を取り上げ、ヤマト運輸の岩手主管支店長、南三陸町長、
釜石東中学校副校長など7人を紹介。その後で、未曾有の危機に際して真のリーダーはどう
あるべきかを、大前研一氏や櫻井よしこ氏など8人が論じているが、李登輝元総統もその一
人として執筆。

 李元総統は今般の東日本大震災に際して日本のメディアに精力的に寄稿し続けているこ
とは本誌でも逐次紹介しているが、世界の元首経験者でこれほど熱心に日本に心を寄せ、
激励している人はいない。

 李元総統の日常は多忙だ。日本をはじめ海外からひっきりなしに訪問者がある上に、台
湾国内でもテレビに出演したり講演したりと引っ張りだこで、満88歳の現在も現役さなが
らの活躍ぶりだ。そのような多忙を割いて、日本のメディアに寄稿もされている。そのた
めもあって、5月初旬に高熱を発して体調を崩し入院された。ただ、今週中にも退院できる
そうで、事なきを得て安堵している。

 「SAPIO」誌に寄稿された概要を、インターネット情報誌「NEWSポストセブン」
が伝えているのでご紹介したい。


台湾大地震で日本の援助受けた李登輝氏「少しは恩返せたか」
【NEWSポストセブン:2011年5月12日】

 地震から3週間後に避難所を訪ね、初めて直接被災者の声を聞いた菅首相。復興策も政治
主導によるリーダーシップどころか、対策本部の乱立で混乱している。

 1999年に発生した台湾大地震で、当時総統だった李登輝氏は、毎日のように被災地を訪ね、
国民の声に耳を傾け続けた。李登輝氏に国のリーダーのあり方を聞いた。

 * * *

 李登輝氏が台湾総統だった1999年9月21日未明、マグニチュード7.3の直下型地震が台湾
を襲った。震源の深さが1kmと浅かったため、放出エネルギーは阪神・淡路大震災の2倍。
台湾での20世紀最大の地震だった。

「台湾大地震発生時、私は官邸の書斎にいた。電灯の光が徐々に弱まり、消えたかと思ったら、数秒後に大きな揺れが襲った。

 まずはこの目で被災地を見なくては。翌朝、私は飛行機で、震源地の台湾中部にある南投市に向かった。

 亀裂が入り盛り上がった道路。倒壊した家屋。それはまさしく、大自然の猛威だった。畏敬の念すら感じたほどだ。

 勇気づけられたのは各国からの声だった。多くの国や救援組織がすぐさま援助を申し出
てくれたのだ。日本の多くの国会議員は、阪神・淡路大震災で使用した仮設住宅を台湾の
被災者のために無償提供するよう、日本政府に働きかけてくれた。

 決して私たちは孤独ではない。日本をはじめとする国際社会からの関心と協力が、どれ
ほど私たちの支えになったことだろうか」

 日本が派遣した救助隊は、地震当日の夕方に台湾入りし、最も早かった。また隊員数145
人は、各国の中で最大規模だった。日本が寄贈した仮設住宅は約1000。10月16日に最初の
住宅が完成した。

「今回の震災は、私たちが恩返しする番だと考えた。

 しかし交流協会台北事務所(大使館の役割を果たす日本側の窓口)を通したレスキュー
隊(中華民国捜救総隊)派遣の意思に対し、残念ながら1日返事を待たされたばかりか、『救
助隊への要請はもっと先になる』というつれない返答だった。中国の救助隊派遣表明にお
もねったというのが真相だろう。

 だがわがレスキュー隊は日本政府の対応を待たず、総勢35名が自主的に出発。日本のNPO
法人の協力のもと、中国と同日の13日に到着し、岩手で救援活動を行なった。少しは恩返
しができただろうか」

※SAPIO2011年5月25日号

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