日本生まれのコウノトリが台湾で初めて発見

日本生まれのコウノトリが台湾で初めて発見

 渡り鳥のコウノトリについて、ヨーロッパでは「コウノトリが赤ちゃんを嘴(くちばし)に挟んで持ってくる」という言い伝えがあるという。絶滅危惧種で、日本ではイリオモテヤマネコやアマミノクロウサギ、トキ、オオサンショウウオなどとともに特別天然記念物に指定されている。

 このほど、日本で生まれたコウノトリが台湾へ渡っていたことが初めて判明したという。

 読売新聞の記事によれば、このコウノトリは今年6月、石川県羽咋(はくい)郡志賀町(しかまち)に3羽生まれた1羽だそうで「ヒナが県内の野外で誕生したのは、国内で野生のコウノトリが絶滅した1971年以降で初めてだった」という。8月上旬に3羽が巣立ち、うち1羽が台湾の高雄から約70キロ南の村で農地や道路にいるのが発見されたそうだ。

 蝶のアサギマダラが日本から台湾へ渡ることはよく知られており、たかだか5、6センのアサギマダラが約2,000kmも離れた台湾まで渡る生命力には驚かされる。

 アサギマダラの移動に関心を深め、日本各地に同好会ができてマーキング活動を行っており、台湾でも同様の活動が盛んだと漏れ聞く。コウノトリも数が増えれば、保護活動などを通じ日台をつなぐ絆になってくれることを期待したい。

 なお、台湾に渡ったコウノトリが生まれた志賀町の小泉勝(こいずみ まさる)町長は、日台共栄首長連盟(宮元陸会長)のメンバーで、台湾との交流に関心が深い。

—————————————————————————————–コウノトリ 志賀→台湾2000キロの旅 足環で特定【読売新聞:2022年11月12日】https://www.yomiuri.co.jp/local/ishikawa/news/20221111-OYTNT50228/

 志賀町で誕生して巣立った国特別天然記念物のコウノトリが10月末、約2000キロ離れた台湾南部で確認されたことが、関係者への取材でわかった。国内のコウノトリが2005年の野生復帰後、台湾へ渡ったことが確認されたのは初めてだという。

 関係者によると、10月31日、台湾南部・高雄から約70キロ南の村で、幼鳥1羽(オス)が農地や道路にいるのを住民が撮影した。個体識別用の 足環(あしわ)を付けており、野生復帰計画の拠点になっている兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(兵庫県豊岡市)が現地写真を基に、志賀町から8月に巣立った3羽のうちの1羽と特定した。

 渡り鳥のコウノトリは冬前、餌を求めて暖かい地域に移る習性があり、幼鳥は台湾にとどまっているという。

 志賀町では今年6月、ヒナ3羽の誕生が確認された。ヒナが県内の野外で誕生したのは、国内で野生のコウノトリが絶滅した1971年以降で初めてだった。ヒナはその後も順調に育ち、7月中旬に足環が取り付けられ、8月上旬に全てのヒナが志賀町を巣立っていた。

 野外に生息するコウノトリは国内で約310羽に増えている。国外では韓国と北朝鮮、中国本土へ渡ったことが確認されているが、台湾での確認は初めて。現地の台湾野鳥保育協会の担当者は「日本からの飛来を歓迎する。各国は貴重な動物保護に向け、より包括的な政策を打ち出す必要がある」と強調している。

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