日本から嘉義市役所保存の声を届けよう!!

日本から嘉義市役所保存の声を届けよう!!
嘉義から「台湾を愛して下さる日本の友人の皆様へ」

 台湾には日本時代のさまざまな建物が残っています。その象徴が総統府です。
明治45年(1912年)に着工し、7年後の大正8年(1919年)に完成した当時の総
督府は、現在、総統府と名称こそ変わったものの、李登輝前総統もここで執務し
、陳水扁総統もここで執務しています。1995年には、この建物は「芸術であり文
化である」として国宝級の第1級古蹟に指定されています。
 一方、韓国にも日本時代に総督府が建てられました。しかし、1995年8月15日
を期して取り壊しがはじまり、今は壊した一部が公園のベンチ代わりに使われた
り、台湾と韓国ではその対応ぶりはまったく正反対です。
 台湾には専売公社や大学の校舎、市役所や駅舎など、他にもたくさん日本時代
の建物が文化財として保存されています。ここに台湾人の歴史観や文化観が如実
に看て取れます。それ故に、台湾は世界一の親日国ともいわれています。
 先に嘉義市役所の保存運動についてお知らせしましたが、同市で日本時代建築
の保存運動を行っている嘉義市公共事務関懐協会の范欽章理事からメッセージが
届きましたので、ここにご紹介します。
 建物の保存はお金の問題なども絡みますが、范欽章理事も述べられるように「
歴史を考証するための、手がかりとなる大切な遺産」です。歴史を偲ぶよすがと
なる重要な手掛かりとなります。
 来日された李登輝前総統は母校の京都大学には一歩も入れてもらえませんでし
たが、京大には李氏が学んだ農学部の校舎がまだ残っています。李氏は、その校
舎を見たかっただけでした。恩師にお会いすることと、思い出の校舎を一目見る
こと、それが今回の「感謝の旅」の眼目だったのです。
 建物は歴史の生き字引です。旧郡役所だった嘉義市役所の保存にはさまざまな
困難を伴うことでしょうが、日本と台湾の記憶を結ぶ絆として保存していただき
たいものです。皆さまからも、日本人としての声をお届けくだされば幸いです。
                               (編集部)


台湾を愛して下さる日本の友人の皆様へ

               台湾・嘉義市公共事務関懐協会理事 范 欽章

 嘉義市政府の建物(日本時代の嘉義郡役所)の保存活動に対する皆様の多大な
るご声援に、私たちは非常に感激しております。
 近年、嘉義市当局は、政治成績を稼ごうと、市内開発を急ぐあまり、無駄な大
規模建設を次から次へと行い、そのため多くの日本統治時代の重要建築が破壊さ
れ続けています。
 この間、当市の歴史研究者たちは、微力ながらも懸命に保存運動を展開し、何
とか旧嘉義監獄や神社斉館の建物の保存に成功しましたが、それでも税務出張所
の建築は守り抜けませんでした。また公会堂、北白川宮能久親王記念碑、神社の
主要建築、第一製材所、動力室などは、早くから取り壊されてしまっています。
 そしてこのたび、もはやかつての一部しか残されていない嘉義郡役所の建物が
、正に失われようとしているのです。
 このほか、檜造りの演武場も残されていますが、それが今後どのような運命を
たどるかはわかりません。そのため嘉義市玉山文化協会は、その保存を求める活
動も進めているところです。
 以上は嘉義市内だけに限った状況ですが、台湾では日本時代の文物の保存政策
は、中央政府ではなく各地方政府に委ねられており、そのためこの問題に無理解
な地方では、一部の民間有志が必死に民衆に保存をアピールし、地方当局による
破壊に抵抗するしかない状態にあります。
 日本統治時代には、たしかに当初は貴国の軍事拡張主義者の残酷な手段により
、台湾民主国や多数の抗日烈士が犠牲となりました。しかしそれでも私は、「日
本時代の嘉義市はとても好かった」という、父祖の世代の回顧談も、史実の話と
して肯定するものです。
 当時の執政者による市内の立派な建築物は、永久に保存する価値があります。
それは、当時市内に居住していた日本人やその子孫にとり、思い出の拠り所にな
るからというだけではありません。さらに大きく考えるなら、植民地時代におい
ては、被殖民側は植民側に過酷な統治を受けるものですが、その両者が協力関係
にあったということは、人類史上、注目に値することだからです。嘉義市内の当
時の建築は、正にそのような歴史を考証するための、手がかりとなる大切な遺産
なのです。
 だからこそ私たちは、これらを何とか破壊から守りたいと思います。現在、嘉
義の市民有志が孤軍奮闘しておりますが、ぜひとも日本国民の皆様にも、日本時
代の建物の保存問題に関心をお寄せいただけたらと存じます。
 以上、浅見を申し述べました。なにとぞご指導のほどお願い致します。
               (翻訳=メールマガジン「日台共栄」編集部)


【緊急呼びかけ】日本時代の歴史的建築−嘉義市役所(旧嘉義郡役所)を守れ!
 建築保存の要請をお願いします!
                             台湾の声編集部

 台湾嘉義市の市役所の建物は、日本時代の1920年(大正9年)に嘉義郡役所とし
て建設された文化的価値の高い建築物。しかし今年4月、新庁舎建て替えのため、
取り壊されることになり、市民の間では保存運動が展開中です。
 保存に賛同される方は、ぜひ陳麗貞・嘉義市長宛に要望メールなどをお送り下
さい。
■日本語メール
1、台湾の声編集部→ koe@formosa.ne.jp 陳市長へ転送します。
2、漢文BIG5でのメール→直接陳市長へ cycg401@ems.chiayi.gov.tw
■電話、ファックス、郵便での要望 嘉義市政府(市役所)まで
 電話 886−5−225−4321
 FAX 886−5−228−5949
 郵便 台湾・嘉義市中山路160號
■参考 
 嘉義市公共事務関懐協会 http://www.capac.org.tw/
 請留下嘉義郡役所をクリックすると、役所の原型と改築後の現在の様子が見ら
 れます。

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