新潟県支部の「第2回李登輝前総統表敬訪問」報告

新潟県支部の「第2回李登輝前総統表敬訪問」報告
日本李登輝友の会新潟県支部 副支部長 下村 忠行

 去る2月25日、新潟県支部の第2回李登輝前総統表敬訪問団(団長・伊藤栄三
郎支部長)一行24名は、淡水の台湾綜合研究院に李登輝先生をお訪ねしました。
前回の訪問は2003年11月でしたから、1年3か月ぶりに再び先生の元気なお姿に
接することがでたわけです。今回は奥様も同席してくださり、恐縮でした。
 台湾北部は寒い日が続いていて、数日前には数十年ぶりに近くの山に雪が降っ
たとのことです。李先生はカゼをひかれて、当日は金曜日でしたが、その週での
訪問者との面会は私達がはじめてとのことで、幸運でした。
 李先生は私達に、昨年末から年始にかけての日本訪問時の名古屋、金沢、京都
方面の旅ついて、何故これらの地を訪ねたかを詳しく説明されました。旅行中、
報道陣に沈黙を通した先生は、離日の朝、「一言も言わずに帰るのはおかしいの
では」と旅館のメモ用紙にメッセージを書いて、司馬遼太郎先生のお墓参りのと
きに記者に渡され、夫人が司馬先生の夫人にあてて書かれた色紙、
 「彼岸にて やさしきまなこで今もなお 台湾国の平和見守る」
を託されたことを紹介されました。
 さらに、「進歩の中に伝統・文化を失わないよう進むべき」など、帰国されて
から日本について考えられたことをいろいろお話しくださったのです。
 先生の日本を愛してやまない気持があふれていて、感動させられました。そし
て、お話の最後に、「『奥の細道』を訪ねるときは、新潟に行きます!」とはっ
きりおっしゃられたので、一同は大感激。大いに勇気づけられました。
 今回の訪問では、「大正琴新潟友の会」の会主で、広く海外でも大正琴の普及
に努めておられる琴源(本名 金子秀樹)氏と一門3人も参加され、李登輝先生御
夫妻の前で日本の叙情歌を披露しました。
 大正琴の暖かい音色が響き、「ふるさと」、「赤とんぼ」、「おぼろ月夜」、
「荒城の月」等々、懐かしい調べが次ぎ次ぎに奏でられると、御夫妻も団員と一
緒に口ずさまれ、ジーンと胸の熱くなるひとときでした。最後に、先生の母校で
ある旧制台北高等学校の校歌「獅子頭山に雲乱れ」を御夫妻を中心に高唱して、
感激の中に訪問を終えました。
 その夜には、老台北として有名な蔡焜燦先生が日台交流の晩餐会を催してくだ
さり、総勢50名ほどで懇親を深めました。台湾李登輝之友会の黄崑虎總会長も出
席され、日本李登輝友の会のバッジはお持ちでないとのことでしたので、胸につ
けて差し上げました。
 一同は琴源さんの大正琴に合わせて日本の調べを歌い、蔡焜燦先生のユーモラ
スな司会もあって、私達ですら忘れかけている戦前の日本の歌の数々も歌われ、
古い日本の歌を忘れずに大事にされる台湾の人々の優しい気持に、心を打たれま
した。
 翌26日には侯孝賢監督の台湾映画「非情城市」で有名な基隆郊外の九[イ分]
を訪ね、映画での感動を新たにしました。
 雨期とあって、今回の台湾訪問はかなり雨にたたられましたが、内容の豊富な
有意義な旅となりました。そして、何よりも「新潟に行きます」という李登輝先
生の一言が最大の収穫でした。

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