台北市長選の応援で中国を絶賛しひまわり学生運動世代を批判する国民党の連戦氏

台北市長選の応援で中国を絶賛しひまわり学生運動世代を批判する国民党の連戦氏
中国国民党で名誉主席をつとめる連戦氏は11月16日、台北市長選を戦っている息子の連勝文候補
の応援演説でまたもや中国を絶賛、今やアメリカでもカナダでも批判の的となっている孔子学院に
ついても「全人類のあいだで中華文化を推進する実質的な役割を果たしている」と称賛したとい
う。

 習近平・中国共産党総書記と「中華民族の再興」で意気投合する連戦氏ならではの「中国絶賛
節」が炸裂したという。返す刀で「太陽花学運(ひまわり学生運動)」世代についても「社会の不
安定さを招いている」と批判したという。下記にその発言を紹介する記事を紹介したい。

 産経新聞もこの連戦発言を取り上げ≪優勢が伝えられる無所属の柯文哲候補(55)について、日
本統治時代に「青山」と名乗り皇民化教育を推進した「日本の高官の2代目だか3代目」と主張。
「青山文哲が市長になることは絶対に許せない」などと訴えた。≫と伝えているものの、記事を書
いた田中靖人・台北支局長に「連勝文氏自身は公約で、台北が目指す都市としてシンガポール、
ニューヨークと並んで京都を挙げており、陣営の苦し紛れの戦法がどこまで奏功するかは不明だ」
と揶揄られる始末。

 それにしても、李登輝総統時代の1997年に台湾史を国史とする『認識台湾』(地理篇・歴史篇・
社会篇)という中学校教科書が採用されて台湾化教育は始まっている。そのとき連戦氏はこの教科
書を推進すべき立場の副総統だった。どうもそのことはすっかりお忘れのようだ。

 せっかくの応援演説が、息子の足を思い切り引っ張っているように見えるのは編集子だけでしょ
うか。


「脱中国化教育」が若者の精神をねじ曲げ台湾社会を不安定にした=国民党・連戦名誉主席
【サーチナニュース:2014年11月17日】
 
 国民党の連戦名誉主席は16日、台北市内で開催された「中国人反独立護国動員大会」に出席し、
台湾で2000年ごろから始まった「脱中国可化教育」が、台湾の若者の価値観をねじ曲げ、現在の台
湾社会の不安定さを招いたと述べた。中国新聞社などが報じた。

 「中国人反独立護国動員大会」は「台湾人半独立護国大同盟」が主催。「分裂逆流を阻止せよ。
中華文化を発揚せよ」などと宣言した。

 大会は、「台湾海峡の両岸の同胞は近年になり密接に行き来し、次第に心も解け合ってきた」
と、大陸人と台湾人が融和しつつあると主張。さらに「大陸は過去数十年にわたり平和発展をと
げ、すでに昂然とそびえたち、世界が感服する富強の国になった」と中国大陸側を絶賛し、「たと
えば大陸側は現在、世界の1000カ所以上で孔子学院を設立し、全人類のあいだで中華文化を推進す
る実質的な役割を果たしている」と、文化面でも大陸側の取り組みを賞賛した。

 さらに、「中華文化の発揚は、(伝説上の中華社会の支配者である)炎黄の子孫のひとりひとり
の天職であり、分裂逆流を阻止することは、権力をになうものの責任だ」などと宣言した。

 国民党の連戦名誉主席は同大会で、「2000年以降に、台湾の教科書では『脱中国可教育』が始
まった。当時の一部の12、3歳の生徒がこの種の教育を受け、倫理道徳観と歴史観がねじ曲げられ
てしまった。これらの生徒は今では青年となり、インターネットで意見を発表する際、事実をねじ
曲げ、社会の不安定さを招いている」と主張した。

◆解説◆

 国民党の連戦名誉主席は1936年、陝西省西安で生まれた。父親の連震東氏は台南市生まれで慶応
大学で経済を学び台湾に戻ったが、自分の父親で連戦名誉主席の祖父にあたる連横氏がアヘン再解
禁を訴える文章を発表したことで台湾知識人の強い怒りを買い、台湾にいられなくなり父と共に中
国大陸に渡った。

 連震東氏は国民党内で地位を高め、第二次世界大戦後は台湾における国民党政権の一角を担うよ
うになった。連戦名誉主席は父親の連震東氏の大陸時代の子。母親は瀋陽市出身。

                                 (編集担当:如月隼人)

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