【祝】 北海道むかわ町と台南市左鎮区が「友好交流協定」を締結

本誌5月29日号で、北海道沙流郡平取町(ひらとりちょう)と花蓮県萬栄郷が5月26日に「友好交流協定」を締結したことをお伝えしました。

すると今度は、平取町に隣接し、日高・十勝方面への交通の要衝で南は太平洋に面している勇払郡むかわ町が台湾の台南市左鎮区と「友好交流協定」を結びました。

締結は6月10日にオンラインで行われ、調印式には李逸洋・駐日代表や郭國文・立法委員などが立ち合い、竹中喜之(たけなか・よしゆき)町長と余基吉・左鎮区長が臨んだそうです。

むかわ町の地元紙や日本メディアの報道は残念ながら見当たりませんが、台南市の「市府新聞」と東京の台北駐日経済文化代表処のホームページがその日のうちに報じています。

下記にご紹介します。

ちなみに、むかわ町はシシャモやメロン、化石(国内最大級の恐竜)の町として知られていますが、出身者には2010年にノーベル化学賞を受賞した鈴木章・北海道大学名誉教授がいます。

1994年3月に北海道大学を定年退官後、2002年9月に台湾中央科学院と国立台湾大学の招聘教授を務めたという台湾との縁もあったようです。

これで日台の都市間提携は、5月26日に北海道平取町と花蓮県萬栄郷が「友好交流協定」を結んでから今年は4件目となります。

また、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結からは168件(本会調査)となりました。

◆左鎮區與北海道鵡川町線上簽訂友好交流協定 【台南市「市府新聞」:2025年6月10日】 https://www.tainan.gov.tw/News_Content.aspx?n=13370&s=8747881


李逸洋・駐日代表が台南市左鎮区と北海道むかわ町のオンライン友好交流協定調印式に立ち会い【台湾週報:2025年6月10日】https://www.taiwanembassy.org/jp_ja/post/104696.html

写真:李逸洋・駐日代表(写真:下右1スクリーンの中央)、郭国文・立法委員(上中央スクリーン)らが立ち会うなか、余基吉・台南市左鎮区長(下中央スクリーンの前列左)と竹中喜之・北海道むかわ町長(上右1スクリーンの右)が友好交流協定に調印。

*スクリーンショットの右下写真は左右逆版。

その下の大きい写真が正常(本誌編集部)

李逸洋・駐日代表は6月10日、台湾の台南市左鎮区と北海道むかわ町のオンライン友好交流協定調印式に立ち会った。

李・駐日代表はあいさつの中で、「左鎮区とむかわ町には自然、観光、農林産物、化石といった多くの共通点を有しており、調印により双方の経済がウィンウィンの関係が築かれることを願っている」と述べ、今後も、両地域がそれらの共通点を活かし、交流が深まることに期待を寄せた。

李・駐日代表はさらに、北海道と台湾の地方自治体間では、昨年11月の屏東県琉球郷と北海道利尻富士町・利尻町との友好協定をはじめ、今年5月の花蓮県萬栄郷と北海道平取町との友好協定など次々と調印されており、今回の友好交流協定調印は、20組目になると紹介した。


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