『広辞苑』が日中共同声明の記述の誤りを認めた[冨澤 賢公]

『広辞苑』が日中共同声明の記述の誤りを認めた[冨澤 賢公]
『広辞苑』の日中共同声明の項の記述に対して、日本李登輝友の会の冨澤賢公・事務
局次長が訂正を求めたところ、以下のような回答があった。なんと間違いを認め、「刷
を改める機会があり次第、訂正いたします」というのである。
 そのやり取りをすべてご紹介したい。
 だが、「刷を改める機会」がいつなのかを明らかにしていない以上、この記述はまか
り通ることになる。先にも述べたように、早急に訂正措置を取らせるべく岩波側に要求
していきたい。                           (編集部)


【岩波書店からの回答 2月26日】

 「日中共同声明の文言と広辞苑の解説の一部とがくいちがっております.恐縮でござ
います。刷を改める機会があり次第、訂正いたします。

                       岩波書店 辞典編集部  山崎 貫
                                Kan YAMAZAKI
                       〒101-8002 千代田区一ツ橋2-5-5
                          T 03(5210)4158 F 4186


岩波書店様

 先般、お送りして、貴社の回答を求めた者です。

 いまだにお返事がありませんが、貴社は、事の重大さを、まだ認識しておられないか、
辞書を作る側としての自覚が無いと解釈してもよろしいのでしょうか。純粋に歴史を学
ぶものとして心を痛めています。

 これで岩波書店は死にました。先達の努力を無に帰しました。

 一読者の疑問に対して、回答をしないということは、先進国の出版社の取る態度では
ありません。

 ひょっとしたら、皆さん心の中では失敗したと思っている方がたくさんいらっしゃる
のではありませんか。

 もう一度だけチャンスを差し上げます。一週間以内に、この件に対する私の疑問に、
自信を持った、ご回答を御願いいたします。

 もしそれが無ければ、今後一切貴社の出版物は手にしません。買い求めたカシオの電
子辞書と広辞苑は販売店に訳を言って返品させていただきます。

 2008年2月26日

                                 冨澤 賢公
                           (住所・電話番号は省略)


岩波書店殿

 カシオ製の電子辞書EX−wordの中の「広辞苑」第5版(逆引き広辞苑)で重大
な誤りがあります。

 「日中共同声明」の項で「……日本は中華人民共和国を唯一の政党政府と認め、台湾
がこれに属することを承認し……」と説明されています。

 これは、誰が見ても完全なる間違いです。日本政府の立場は、台湾の帰属に関しては、
中華人民共和国の立場を理解し、尊重するとの見解でした。国際慣例からして、理解し、
尊重しますということは認めますということではありません。これは現在の日本政府と
しても継続した見解であります。

 このような、間違ったことを、天下の岩波書店が「広辞苑」に記載するということは
出版社として万死に値することであります。「辞書」という子供から大人まで利用者の
多いものはありません。その使命、影響力は計り知れないものがあります。

 この問題は、学研トイズ他の地球儀以上の問題に発展すると思います。貴社の存亡に
係ることになることと危惧しています。

 地球儀の学研トイズは対応を誤り会社が消滅しました。不買運動に発展したら……。
私の友人は食肉の問題で会社が解散して、その職を失いました。

 早いうちに手を打ってください。訂正なり、謝罪広告なり、商品の回収なり、方法は
いくらでもあります。

 松下電器は10年前の暖房機の事故で日本国の全家庭に対策のハガキを送りました。そ
の企業としての姿勢が評価されました。

 万死に値する行為は出版社として許されることではありません。週刊誌の記事とは天
と地ほどの違いがあります。辞書作成という使命感に燃えた先人の方々の血と汗の結晶
を大切にしてください。

 私の意見を述べましたが、これに対しての貴社の見解を、返信メールにて御回答くだ
さい。

 2008年2月21日

                                  冨澤 賢公
                           (住所・電話番号は省略)

追伸 
 なお、この誤記は台湾の2,300万人の国民への最大の侮辱でもありますことを付け加
えておきます。

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