愛知李登輝友の会講演会 『日台関係の未来を語る』TOP

講演内容の概要

 「親日」といわれる人たちは、日本統治を経験した人たちで、現在70歳以上であり、台湾全人口の1割くらいで
親日台湾人は、急速に減少している。

 台湾は、学生へのアンケートを毎年行っているが、「好き」「尊敬」などの各項目で、通常、米国が1位、日本は
2位であるが、近年、日本が、各項目ともに1位になった。「尊敬」をどのように考えているか分らないが、変化が
起きていることは確かである。
 ただ、台湾の若者は、日本のドラマや音楽をよく観賞することで文化に対する「親日」であるが、それは「好き」
という意味である。「好き」は簡単な事で、気に入ればすぐにでも好きになれ、時間を要しない。しかし、「尊敬」と
なると、その裏づけに「信頼関係」が必要である。 それは、その行動、姿勢を評価するもので時間が掛かるもの
である。
 戦前の日本人は、尊敬できる人物名を沢山挙げることが出来たが、今は出てこない。黄教授は、戦前と戦後
をみて同じ民族なのだろうかと疑いたくなる節がある。大和魂は何処へいった・・・という厳しい指摘があったという。

 「中国は、時代遅れの兵器を持ち、国際発言力も小さい」という時代は、過ぎた。台湾へ、そして日本にも中国の
ミサイルは向けられている。台湾が中国に乗っ取られたならば、日本のシーレーン確保は、困難になり、安全が、
脅かされるのは明白である。

 日本人は、台湾の歴史を知らなさ過ぎる。教育も受けていなければ、関心もない、このまま無理解で行けば、
親日台湾人は、いなくなるかも知れない。
 例題として:「中華民国」という名は、台湾人にとって嬉しくない面がある。日本が、戦争に負け、蒋介石率いる、
国民党が来るや否や、財産は盗られる、日本式教育を受けた知識層は、殺され、その後の国民党による憲法で
は、モンゴルまでをも領土としていることから、毛沢東に敗れ、台湾で政府を樹立するも、その憲法によって、台
湾を中国の領土とする根拠を与えてしまっている。
 このことから台湾を領土とする新憲法を画策したところ、ブッシュ米大統領からは、「中国を刺激するような行動
をするな」と言われ、日本の外務省は同様の内容のものをわざわざ文章で送ってきている。正常な国になろうとす
ることに日本は、邪魔をしないで欲しい。台湾は、「助けて欲しい」などと頼んだ事はない。それなのに邪魔をする。
 台湾は、正常な国になりたいだけだが、必ず、このような厚い壁が存在する。

 日本人は、これから政府に邪魔をしないようにはたらきかけて欲しい。また、台湾に関する国内法を制定しても
らいたい。

 日中友好条約では、「台湾を中国の一部とする中国の立場を尊重する」という部分だけが、一人歩きしているが、
「尊重はするが、認めてはいない」というのが現実である。そこを強調し台湾に関する日本の姿勢を法制化する
ことをはたらきかけて欲しい。
 国際法は、相手国の出方によって紙切れ同然になるが、国内法で制定されたなら、中国の干渉を防ぐことが可
能になる。
 以下、整理し追記を予定。

感想:正常な国とは「民族自決」自分たちのことは自分達で決めることであるが、台湾は、政党政治を行い、先進国としての経済・技術力を有し、防衛体制
も整っている。しかし、体制がとれているにもかかわらず、国家として名乗る事が困難な状態にあり、更に中国からの攻撃の脅威に曝されていることから、
民族自決が出来ない状況下にある。
 ただ、正常という意味では、日本は独立国家であるにもかかわらず、防衛体制が十分ではなく、国民の防衛意識が極端に低い。これもまた、正常な国と
はいい難い。また、自主防衛を果たさないで来たツケが、中国への弱腰外交として表され、台湾からみて、あてにされない国になってしまってる。
 民族存続の危機に立つ台湾から「大和魂」を教えられなければならない、日本人の「平和ボケ」に早く終止符を打たなければ、日本の国体も危ぶまれる。