在日台湾人とともに中国の洗脳宣伝工作を打破する運動を継続・強化する

在日台湾人とともに中国の洗脳宣伝工作を打破する運動を継続・強化する

(付:台湾正名運動を報じた東京新聞の記事)

        永山英樹

一般国民には無関係。よってほとんどが関心を寄せなかった、というより知らされないできた日本政府(法務省入国管理局)の非道措置が、日本に居住する台湾人に対する「中華人民共和国」国籍の押し付けだった。外国人登録で彼らの国籍は「中国」としてきたのだ。

言い方を変えれば、政府は台湾人に中華人民共和国国民」と言う法律上の身分を強制してきたことになる。だがこれを「正確だ」と思うのは、中華人民共和国政府だけだろう。

入国管理局自身、それが「正確」である根拠を一度だって示せずにいた。

台湾人に付与する「中国」国籍の表記は、「広い意味の中国」とも説明してきたが、どこにそんな「中国」があるのかについては、やはり説明できずにいた。政府が用いる「中国」とは、あくまでも「中華人民共和国」。そこには台湾は含まれていない。

実際に在日中国人の国籍である「中国」の場合は「中華人民共和国を意味する」と言っている。

このように、国民の知らないところで政府は、中国の政治宣伝にしたがって、嘘の外国人登録を行ってきたのだ。

ところがテレビや新聞はそれをほとんど報じなかった。我々が八年前に在日台湾人とともに改正要求運動(台湾正名運動)を開始し、この問題がいくらか知られるようになっても、たしか大きく伝えたのは、朝日の英字新聞だった(熱心な女性記者がこの問題を重要視していた)。産経も一、二度取り上げたことがあった。だが、この程度だ。

さてインチキ外国人登録だが、入管難民法の改正案が今年七月に可決され、台湾人の国籍も「台湾」に改正されることになった(政府は「台湾」を国籍名とは呼ばないが)。もちろん改正要求・抗議の運動がなければ、このようにはならなかった。

だがやはりメディアは、それを報道しない。「どうせ国民は関心がないのだから、そんなものをわざわざ取り上げ、中国を刺激しても仕方がないと思っているはずだ」と、我々運動関係者の多くは従来の経験からそう思っている。

八月八日、日本李登輝友の会が運動達成の祝賀会を都内で開き、約三百人の日本人と台湾人が参加した。李登輝氏からも祝電が届くなど、華やかな会だったが、もちろんマスコミからは無視された(台湾のメディアは除く)。

実はこの日の祝賀会は、主催者側としては単なるお祝いの会にするつもりはなく、むしろ今後の更なる戦いを誓い合う決起集会にしたかった。「慰労の酒」は飲むとしても「勝利の美酒」に酔うには早すぎる。それなら「出撃前の杯」を、と言う考えだ。

会場で打ち出された運動の継続・強化の目標の一つに、社会科教科書にある「台湾入りの中華人民共和国地図」の追放があった。こちらは法務省ではなく文部科学省の問題だ。何しろ中国製の嘘の地図と同じものを、同省は教科書検定で合格させているのだ。

そして法務省と同様、そうした嘘を改めようとはしない。そしてやはりインチキな釈明をしている。「政府見解どおりの地図だ」と。しかし政府は台湾を中国領土とは認めていない。

我々はその改正運動も早くから行っているが、産経新聞が一度報じたくらいだ。やはり「国民に関心はないのだから、あえて中国を怒らせる記事を書くことはない」と言うことなのだろう。しかしこれほどの「教科書問題」をメディアが報じないから、国民も関心を持ちようがないのだ。

しかし外国人登録と違ってこちらは、国民生活に強い影響を及ぼしている。なぜなら中学校だけでも、毎年百万前後の子供たちがこのような教科書を手にするからだ。

これは政府の犯罪ではないのか。

こうした運動は在日台湾人にとっては、自らの尊厳を守る運動だが、我々日本人にとっては、中国の宣伝の前では真実を捨て去り、平然と台湾人の国籍を書き換えて人権を侵害したり、国の将来を担う子供たちに嘘の地理知識を扶植するごとき政府を打倒するための運動である。そして中国の台湾併呑、東アジアでの覇権確立の前段階での、日本国民の抵抗力を奪うための洗脳宣伝工作を打破するための運動でもある。

しかし運動は簡単ではない。まずは日本人に「台湾は中国の一部ではない」と言うところから説明しなければならない。中国の洗脳宣伝工作はここまで浸透してしまっているのである。

ただ、このような状況下だからこそ嬉しいこともあった。外国人登録の改正要求運動についてだが、東京新聞が八月二十一日、これまでの経緯を詳しく取り上げたのだ。

そう言えば同紙は、日本国内でのチベット、ウイグルに関する運動とともに、我々の運動もよく取り上げてきた。内容も冷静で客観的、そして正確。つまり中国への配慮が見られない。

それは今回も同様だ。これを読み、今後もいっそうがんばろうと言う気持ちになる。

以下は、その東京の記事である。このような記事がほとんど出ないのが日本のマスコミの現況だと言う意味でも紹介したい。

(2009.08.21東京新聞)

在日台湾人の「国籍」問題 「中国」強制から「台湾」OK
入管法改正 ようやく解消 「台湾人意識」高まりと合致

現行の外国人登録証明書で「中国」と表記されてきた在日台湾人の国籍が、出入国管理法の改正に伴い、「台湾」に改められることになった。「台湾と中国とは別の国」として表記変更を求めてきた在日台湾人らは「改正運動の成果だ」と勝利宣言。それにしてもなぜ台湾人に中国籍が強いられてきたのか。 (外報部・浅井正智)

台湾旅券所持者が日本で外国人登録すると、交付される外登証の「国籍等」欄には、中国大陸出身者と同じ「中国」と記載されてきた。

日本政府は、1972年の日中国交正常化で台湾と断交した後も在日台湾人を中国籍扱いしてきた。2007年末現在、中国籍として外国人登録されている約60万人のうち、台湾出身者は約4万2千人に上る。

7月に成立した改正入管難民法を受け、現行の登録証に代わり3年以内に「在留カード」が交付されるが、台湾人の国籍欄には、日本政府が「政令で定める地域」として「台湾」の表記が認められる。

法改正の陰には、在日台湾人らの粘り強い活動があった。01年に在日台湾同郷会会長(当時)の林建良氏(50)が「台湾出身者の尊厳を踏みにじるもの」と国籍表記の変更運動を開始。運動は台湾にも“逆輸入”され、李登輝元総統を旗振り役に全土に広がった。

あたかも台湾が中国の実効支配を受けているかのような印象を与える中国籍表記が、なぜ長年続けられてきたのか。法務省入国管理局に問い合わせると、「『中国』は中華人民共和国の略ではない。より広い国家概念としての中国を指す」とすぐにはのみ込めないような説明が返ってきた。

これに対し、林氏は中国籍表記の背後に「日本政府の中国への気兼ねがあった」と解説。

日中国交正常化の際の日中共同声明で、日本は「台湾が中国の領土の一部であるとの中国の立場を十分理解し尊重する」と表明。林氏は「日本は中国の主張を認めたわけではないが、共同声明の内容が、台湾問題での中国への配慮と、台湾の立場の無視につながってきた」とみる。つまり国籍表記は、日台間の問題である前に、日中間の問題というわけだ。

林氏が在日台湾人組織を通じて調べたところ、台湾と外交関係がない国でも、在留台湾人の国籍を「中国」としてきたのは日本だけ。他の国は「TAIWAN」など中国と区別する表記が使われているという。とすれば日本だけが特異な措置をとってきたことになる。

台湾の政治大学選挙研究センターの調査(昨年12月)では、自らを「台湾人」「台湾人、中国人のどちらでもある」と意識する住民は合計91・6%。表記変更は住民の「台湾人意識」の高まりにも合致する。

既に4回の民選総統選を経験するなど民主化を着実に進めてきた台湾と、一党独裁を放棄しない中国の政治実体としての違いが明確になってきたことも、台湾籍実現を後押ししたといえる。

国籍表記問題は台湾独立派が主導的に取り組んできたが、立場を異にする国民党寄りの在日台湾人も一定の評価をしている。馬英九総統の日本後援会代表、荘海樹氏(76)は「本来は『中華民国』がふさわしい」としながらも、「中国とは区別される政治実体と認められるなら『台湾』でも構わない」と話した。
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●台湾の台風被害救援の義捐金振り込み先

・お見舞い募金は「お志」ですので、いくらでも結構です。
・礼状はお出しできませんことをご了承のほどお願いします。
・義捐金は馬英九政権を通さず被災各県政府に直接届けます。

☆郵便局
【加入者名】日本李登輝友の会 【口座番号】00110−4−609117

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☆銀 行 三菱東京UFJ銀行
本郷支店 普通:0012742 日本李登輝友の会事務局長 柚原正敬

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NHKへの抗議運動
【京都】9・6NHK抗議デモin京都

NHKに対する抗議はまだこれからだ!
NHKスペシャル ジャパンデビューにおいて、台湾統治に関して大嘘の報道をした他、シルクロードにおける中国による核実験を無視し、多くの日本人観光客を誘導したNHKの大罪に抗議しましょう。
NHK解体!それにともない、その他のマスコミの現状も周知しましょう!

9月6日(日)
集合時間:13時

集合場所:光徳公園    
     *園内、滝の前 
(JR丹波口駅 徒歩4分)(阪急大宮駅 徒歩15分)
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34.99497611&lon=135.74609806&p=%B8%F7%C6%C1%B8%F8%B1%E0%A1%A1%B5%FE%C5%D4

集会開始:13時20分

デモ出発:14時

コース:公園を出て→大宮通を北上→後院通を北上→千本通を北上→丸太町通を右折→NHKの建物の角を南下→二条児童公園で解散 (約1時間10分間)

*二条城裏の公園が解散地です。

*3民族旗、台湾旗、プラカード持込歓迎!
 
主催:きなの会
   連絡先: 080-5707-7078  kina(手嶋)
   メール:uighur_uighur_tm@yahoo.co.jp