【NEWS】張燦[洪/金]氏収監、政治的判決

【NEWS】張燦鍙氏収監、政治的判決

台湾の声ニュース 2014.5.1 10:10

1997年から2001年にかけて台南市長を務めた張燦鍙(ちょう・さんこう)氏(78歳)が30日午後3時すぎに収監のため拘束された。

張氏は、金も受け取っていないし、部下へ指示もしていないとし、再審を請求している。検察に対して執行の中止を求めていたが、それが認められなかったため、昨日、陳唐山・立法委員および李勝雄弁護士とともに、台北の士林地方検察庁に出頭し、「逃亡の恐れがない」ことを説明しようとしたが、拘束された。

張氏が一番心配しているのは、胰臓癌を持っている妻のことである。子供たちが米国にいるため、張氏が収監された後は、外国人ヘルパーが世話をしているが、調子が悪く、心配しだという。

張氏は1961年に米国に留学してから台湾独立運動に参加し、1973年から台湾独立建国聯盟の主席を務め、1991年に帰国すると「首謀内乱罪」で起訴されたが、刑法第百条が修正されたため、無罪の判決を受けた。つまり30年間にわたり、中国国民党独裁政権下の台湾に帰れず、米国で活動していた。

また張氏自身も、右の大腿から腰にかけて原因不明の麻痺があり、台湾大学病院に通院治療中である。本来は、執行の停止を訴えに検察に赴いたが、聖書を含む本や、高血圧の薬ほか、収監された場合に必要な身の回り品も準備していた。

これについて、台湾独立建国聯盟台湾本部(陳南天主席)は30日、あらためて、声明を出し、法治が機能しているかという点への疑問、および社会の関心を呼びかけた。


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