【読者便り】笑顔の国台湾

【読者便り】笑顔の国台湾

林建良編集長様

 2月29日から3月6日まで台湾を旅行してきました。
海角七号のロケ地「墾丁」から高雄、台南を経て台北までじっくりと台湾を見てきました。

海角七号の舞台「恒春」ではアガの家も見学してきました。
映画が公開されてから3年を経ているのに、アガの家には何組ものカップルが訪れていました。

台南では飛虎将軍廟にお参りしましたが、突然の訪問にもかかわず日升大飯店に勤務する日本語上手の女性社員が説明のため駆けつけて下さいました。
廟の運営から今年の総統選挙まで話題が尽きませんでした。

台北では2.28記念館を訪問したのですが、幸運にも同事件で投獄、拷問され九死に一生をえた「簫錦文」さんのお話を聞くことができました。
事件のあらましは知っていたつもりでしたが、体験者のお話を直接聴き、改めてその恐ろしさを知りました。
また事件後40年続いた戒厳令と白色テロが台湾人に抜きがたい恐怖感を植え付けたことも知りました。

私は、人口の85%を占める「本省人」がどうして総統選挙に勝てないのか?ずっと疑問を感じていましたが、今回の旅行でその一因が40年以上続いた国民党の恐怖政治にあると理解しました。
いくら民主国家になったとはいえ、40年の恐怖政治の記憶が国民党への追随(選挙でも)を許しているのではと思います。

また旅行中は台湾の方々の親切に接し、台湾こそ世界一の親日国であると確信いたしました。
そして旅の途中から感謝の気持ちは 謝々ではなくThank you でもなく ありがとう で通しました。
台湾の人々には日本語のありがとうが通じるのです!

また、2.28記念館で簫さんに「どうして台湾人は日本人に親切なんでしょう?」と尋ねると、「多分、同じ極東の島国だからじゃないですか」とお答えになりました。
そして「中国や朝鮮のような大陸の人々とは心が通いませんね」ともおっしゃいました。
昨年の3.11災害に対する台湾の桁外れの義捐金も両国民の「通いあうこころ」がもたらしたものと思います。
そして台湾と日本のきずなは理屈ではない「心と心のつながり」と理解しました。

              札幌のげんごろう

PS.来年もまた台湾に行こうと思います。 次回は台湾の京都「台南市」をじっくりと見学します。


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