【読売新聞】台湾の馬前総統を起訴…機密漏えい教唆罪など

台湾の馬前総統を起訴…機密漏えい教唆罪など

2017年03月14日 14時06分 読売新聞

 【台北=向井ゆう子】台湾の司法当局は14日午前、馬英九前総統を機密漏えい教唆罪などで起訴した。

 馬氏は総統だった2013年、同じ国民党所属で自らの政敵だった王金平立法院長(当時、国会議長に相当)の司法介入疑惑に絡み、捜査結果を事前に漏らすよう検察トップをそそのかしたなどの疑いが持たれている。

 台湾総統経験者の起訴は、李登輝(後に無罪確定)、陳水扁の両氏に続き3人目。馬氏の報道官は14日、「馬氏は自らの潔白に自信を持っている」とのコメントを発表した。

 起訴状などによると、王氏の司法介入疑惑を捜査していた検察の当時のトップ黄世銘検察総長が、捜査終了前にその内容を馬氏に直接報告。馬氏は黄氏を自らのもとに呼んで報告させ、その内容を当時の行政院長(首相に相当)にも漏らすよう仕向けたという。

 黄氏は15年、漏えい罪などで有罪判決が確定した。


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