【李登輝元総統】「2014日本訪問の旅」を終え無事ご帰台

【李登輝元総統】「2014日本訪問の旅」を終え無事ご帰台

 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」より転載

1>> 李登輝元総統が実り豊かな「2014日本訪問の旅」を終え無事ご帰台

 昨9月25日、李登輝元総統は19日からの「2014日本訪問の旅」を無事に終え、「必要があれば何
度でも来ますよ」という言葉を残され、新千歳空港からエバー航空115便にて台湾にお帰りになり
ました。

 新千歳空港の貴賓室には空港関係者や台北駐日経済文化代表処の札幌分処長などが訪れてお見送
りされ、本会同行者は貴賓室はもちろん、エバー航空の特別計らいによりパッセンジャー・ボー
ディング・ブリッジ (搭乗橋)の入口まで行ってお見送りすることができました。

 ご帰台に先立ち、李登輝元総統は午前10時からご宿泊先の札幌パークホテルにて同行記者団(13
社19名)並びに本会の公式カメラマンと茶話会を開き、今回の訪日についての感想などを述べられ
ました。同行していた毎日新聞がその模様を伝えていますので下記にご紹介します。

 記事にありますように、李元総統は24日に体調を落とし、小樽訪問を中止して静養されました
が、同行していた曾文恵夫人と李安娜さんと李安妮さん姉妹はオルゴール堂や北一硝子などを
訪れて買い物をされるなど小樽を満喫しています。

 夜には体調を回復され、ご家族で札幌市内のお寿司屋さんを訪れ、家族水入らずで李元総統を尊
敬しているという店主が握った美味しいお寿司を召し上がっています。

 李元総統は25日、ホテル出発直前に本会同行者を部屋に招き入れ、ねぎらいのお言葉をかけると
ともに、小田村四郎会長宛に「我是不是我的我」(私は私でない私)と揮毫された大きな絵皿を寄
贈されました。

 本会が招聘元となっての5年ぶり6度目のご来日でしたが、大阪・東京講演会も大成功を収め、ご
来日三大目的(最先端の癌治療法、代替エネルギー、肉牛飼育の現状視察)もすべて果たされての
ご帰台となり、小田村会長や川村純彦・李登輝先生来日歓迎委員会委員長、辻井正房・李登輝先生
来阪歓迎委員会委員長をはじめとする本会関係者は胸を撫で下ろしています。

 講演会や歓送迎につきましては至らない点が多々あったのではないかと思われますが、皆さまの
ご協力とご支援の下、盛会裡に終えることができました。ありがとうございました。心から感謝申
し上げます。

◆日本李登輝友の会facebook(写真とともに速報を掲載していました)
 http://goo.gl/qQUX1

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李登輝元台湾総統:「日本に台湾関係法の制定必要」強調
【毎日新聞 2014年09月25日】

http://mainichi.jp/select/news/20140926k0000m030027000c.html
写真:離日を前に同行記者団と会見する台湾の李登輝元総統=札幌市内のホテルで2014年9月25
   日、鈴木玲子撮影

 来日していた台湾の李登輝元総統(91)は25日、離日を前に札幌市で同行記者団と会見し、「年
はとったが必要があったら、また来たい」と再来日に意欲を示した。24日には「疲れから血圧が上
がり」ホテルで休息したが、体調は回復し、25日に台湾に到着した。

 安倍晋三首相が11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、中国の習近平国家主席との会
談に意欲を示していることについて、李氏は会見で「安倍首相が集団的自衛権の行使容認を決めた
ことで中国にプレッシャーがかかり、習近平主席の方が(安倍首相に)会う必要性が出てきてい
る」との見方を示した。

 李氏はまた、日台間に外交関係がないため、経済や人的往来など関係強化の法的根拠となる「台
湾関係法」制定の必要性を改めて強調。李氏の主張を批判する中国に対し、「中国が反対しても関
係ない。日本の国会で(法制化を)推し進めればいいこと。台湾は台湾だ」と切り返した。

                                      【鈴木玲子】

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2>> 北海道初訪問の李登輝元総統が亀田牧場を訪問、本会北海道支部が歓迎の夕食会

 9月23日、李登輝元総統は羽田空港を11時発の全日空61便で出発、定刻の12時35分に新千歳空港
に着かれました。

 空港関係者や台北駐日経済文化代表処の札幌分処長などの歓迎を背に、千歳市内の苦楽園・亀田
牧場へ。亀田牧場では亀田泰貴(かめだ・たいき)氏ご一家や石狩農業改良普及センターの西村正
晃(にしむら・まさみつ)所長、主査で普及指導員の吉川正明(きっかわ・まさあき)氏などが出
迎え、和牛飼育の現状などを説明しました。中央通信社がその模様を写真とともに伝えていますの
で下記にご紹介します。

 亀田牧場では亀田氏に和牛飼育についていろいろ質問し、牛舎や堆肥場を視察するなど予定を1
時間以上もオーバーしましたが、大変満足された様子で亀田牧場を後にされました。牧場側では取
れたての牛乳やゆでトウモロコシを準備し、同行記者団にも振る舞われました。

 宿泊先の札幌パークホテルでは、この日の夜に夕食会を開く本会理事の鎌田告人(かまだ・のり
ひと)本会北海道支部長や衆議院議員の清水誠一・本会理事などが出迎えました。

 この夕食会にはJA北海道中央会会長の飛田稔章氏や藤田正一・元北大副学長、西村眞悟・衆議
院議員など15人が臨んで李登輝元総統ご夫妻を囲み、楽しい盛宴となりました。李元総統も20分ほ
ど挨拶され、新渡戸稲造の『武士道』に触れて「日本本来の精神的な価値観を思い出していただき
たい」などと述べられました。

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台湾・李登輝元総統、北海道を初訪問 日本の牛乳味わい「おいしい」
【中央通信社:2014年9月24日】
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201409240004.aspx

 (東京 24日 中央社)5年ぶりに訪日中の李登輝元総統は23日、北海道を初訪問した。李氏は牧
場を視察し、日本の畜産業の現状などについて話を聞いた。

 農業経済学者でもある李氏は、40分にわたって牧場関係者と話し込むなど、強い興味を示し、北
海道の畜産業について学ぶことで、台湾での牛肉に関する問題解決に役立てたいと語った。

 また、同行している関係者によると、李氏は牧場側が用意した搾りたての牛乳を飲み、しきりに
日本語で「おいしい」と話して喜ぶ様子を見せていたという。

 19日から7日間の日程で訪日している李氏は、これまで最新のがん治療技術に関する会議に出席
したほか、太陽光発電施設などを訪問。24日は小樽市を訪れ、25日には台湾への帰途につく。

                               (楊明珠/編集:杉野浩司)