【台湾美食】巷仔口麺食館

【台湾美食】巷仔口麺食館

片倉佳史の台湾便りより転載

阿彰の美味しい話 巷仔口麺食館 

 台湾では豚の内臓がよく食べられている。また、内臓に限らず、グニョグニョとした食感が好きな人も多い。この食感をよくホーロー語では「キィウテェテェッ」と言う。

 伝統的な市場(朝市)、菜市仔(ツァイチィアー)の中や近くの麺屋台や食堂ではよく豚の内臓が販売されている。こういう店は早朝から開いているが、昼過ぎには閉まってしまう。基本的に朝ご飯屋さんだと思ったほうがいい。

 ここ「巷仔口麺食館」も「安東市場」の脇にある。切仔麺(チェッアミィ)と呼ばれるシンプルなスープ麺(油麺と呼ばれるかんすいを使った黄色い麺を使用)をすすりながら、茹でた生腸(セェトゥン/メス豚の卵管や産道などの生殖器官)、小肚(シィオトォ/膀胱)、大腸頭(トアトゥンタウ/直腸)、粉腸(フントゥン/小腸の一部)などの食感を楽しむ。

 なお、切仔麺(チェッアミィ)のチェッ(切は当て字)は麺を茹でる時の上下に揺する動作を示している。

「巷仔口麺食館」
台北市和平東路二段76巷2之1號

※文章中の読みは台湾華語(台湾式北京語)ではなく、ホーロー語(台語)によるものです

プロフィール:
内海彰(UTSUMI AKIRA)/グラフィックデザイナー。
1980年代後半から台湾に強い関心を持ち始め、19年前に台湾へ移住。著作「台北美味しい物語」(まどか出版)


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