【ニュース】李登輝元大統領が大腸がん手術

李登輝元大統領が大腸がん手術
2011.11.2

李登輝元大統領は、11月1日、大腸に腫瘍を発見し切除手術
を受けて、入院されました。ご健康の回復をお祈り申し上げます。
以下、李登輝元大統領の事務所が2日に出したニュースリリー
スのうち日本の新聞で伝えられていない部分をお伝えします。

李登輝元大統領は、普段から人生に平静に向き合っていて、
神の采配を信じているので、気持ちはいつもどおり落ち着いて
います。治療中、ご心配をかけてはいけないとおもい、事務所
を通じて、心配しないでくださいとお伝えします。

また、李登輝元大統領は、手術室に向かう際に、次のように語ったそうです:

自分が堅持している台湾の主体性と民主自由、繁栄発展の
理想のために、少しでも力を注ぎたいと考えていたが、このよ
うな状況なので少し休むことをゆるしてほしい。自分の分まで、
同じように台湾の主権と前途のために考えている仲間に頑
張ってほしい。体調が回復したら、一緒に頑張ります。

また、事務所では、術後の静養のため、お見舞い、花を送るこ
とは遠慮してほしい。気持ちはフェイスブックへのメッセージや、
カードでのメッセージでお願いしたいとしています。

以下は、日本の新聞報道より

李登輝氏が大腸がん手術 術後良好
日刊スポーツ [2011年11月2日14時13分]

 台湾の李登輝元総統(88)に大腸がんが見つかり、1日夜、台北栄民総医院で約2時間半の手術を受け、大腸の一部を切除した。2日、同医院の医師が記者会見し、発表した。他の器官へのがんの転移は見つかっていない。術後の経過は良好で、意識もしっかりしているという。

 医師によると、大腸の小腸に近い部分に約3・5センチの腫瘍が見つかった。このため1日午後7時から手術を行い、腫瘍周辺の大腸の一部約30センチを切除した。大腸の約3分の2が残っており問題はないという。

 失血も少なく輸血の必要はなかった。経過は安定しているが、今後5日間ほどは面会謝絶となる。

 李元総統は1923年、日本統治下の台湾生まれ。43年京都帝大(現京都大)入学。台湾大卒。88年、台湾で初の本省人(台湾出身者)総統となった。民主化改革を進め、96年3月に初の直接選挙による総統選で当選、2000年5月に退任した。

 自ら「22歳まで日本人だった」と話す親日家で、01年4月に心臓病治療目的で16年ぶりに来日して以来、たびたび日本を訪れている。(共同)

読売
【台北=源一秀】台湾の李登輝元総統の関係者は2日、記者会見し、李氏が1日に台北市内の病院で大腸がんの手術を受けたことを明らかにした。

 同日の定期健診でがんが見つかったため、即日、手術を実施した。約2時間半で終了し、転移は見られず、術後の経過は良好という。約10日間で退院できる見通しとしている。

(2011年11月2日18時20分 読売新聞)

朝日

 台湾の李登輝・元総統(88)に大腸がんが見つかり、1日夜、台北市内の病院で切除手術をした。李氏の事務所によると、1週間で退院できる見通し。10月31日に受けた健康診断で見つかったもの。以前に手術をした心臓などは問題がないという。(台北)


投稿日

カテゴリー:

投稿者: