【ニュース】揺れる両岸経済政策、CECA反対されECFAに改名

【ニュース】揺れる両岸経済政策、CECA反対されECFAに改名
2009.3.5

           「台湾の声」

 台湾の馬英九政権は、中国と両岸包括的経済協力協定(CECA)の締結する方針
を表明していたが、内容をはっきりさせないまま台湾経済を中国に縛り付ける協
定を結ぶのではないかと、台湾世論の激しい批判を受けたことから、馬英九総統
(大統領)は名称を両岸経済協力枠組協議(ECFA:台湾の漢文表記は兩岸經濟合
作架構協議)に変更した。

 これは中国との経済全面開放など一中共同市場のニュアンスがある「包括的経
済協力協定」から、あくまでも台湾と中国の経済枠組を構築するための「経済協
力枠組協議」とすることで、具体的内容が明らかでないという批判をかわし、内
容に柔軟性を持たせる狙いがあると見られる。

 尹啓銘・経済部長(経済相)は、ECFAは台湾語で「會擱發」(エコファ=さら
に儲かる)だなどとアピールして、台湾経済回復の切り札というイメージ作りに
躍起になっている。

 また、尹経済相は、中国人労働者の来台開放はせず、中国農産品のさらなる開
放はしないと表明し、野党や工業、農業界の懸念の払拭に努めているが、野党の
民主進歩党や台湾団結連盟は国民投票で先に国民の是非を問うべきと主張してい
る。


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