【アピール】台湾とFTA(自由貿易協定)を締結を

日本は早々に台湾とFTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)を締結すべき
 
 陳菊・高雄市長らが「FOODEX JAPAN 2012」で台湾産品をアピール

 日本李登輝友の会メルマガ「日台共栄」より転載

 6日から幕張メッセで始まった「FOODEX JAPAN 2012」のため来日中の陳菊市長らが「同
じ被災地として、東北の被災者を応援したい」と、計100万台湾ドル(約280万円)分の果
物を被災地の小学生に贈呈することを紹介した。

 その「FOODEX JAPAN 2012」の開幕式の模様を台湾の中央通訊社が伝えているので、下記
にご紹介したい。

 台湾は「フルーツ王国」だ。マンゴー、ライチ、パパイア、バナナ、ドラゴンフルーツ、
グァバ(蕃ザクロ)、ナツメ、釈迦頭、ポンカン、スターフルーツ、蓮霧(レンブ)、鳳
梨(パイナップル)、柳丁(台湾オレンジ)など、亜熱帯・熱帯の国ならではの果物が本
当に美味しい。お勧めはナツメと釈迦頭、柳丁(台湾オレンジ)か。

 ところが、このお勧めの果物が日本では食べられない。食べられる品目はかなり限られ
ている。聞くところによると、日本は農薬基準が厳しいことと関税率が高いことが障壁と
なっているそうだ。

 しかし、日本で食べられるマンゴー、ライチ、パパイア、バナナ、ドラゴンフルーツ、
ポンカン、パイナップルはきちんと農薬基準をクリアーして日本に輸出されている。日本
人と似た気質を持つ台湾の人々なら、他の果物だってクリアーできるだろう。

 すると、残るは関税率だが、台湾は中国と経済協力枠組み協定(ECFA)を締結した
ことで、中国に輸出する果物はほとんどゼロ関税で20品目以上だという。これだと関税率
が高い日本への輸出は抑えられ、中国への輸出がさらに伸びることは素人でも予測がつく。

 では、日本が関税率を限りなくゼロにするためにはどうすればよいのか。やはり台湾と
FTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)などを締結することではないだろう
か。

 台湾の農産物と日本の農産物でかち合う品目は限られる。世界有数の米の産地であるタ
イと日本はEPAを締結している。そのタイと締結することができて、台湾とできない理
由はない。早々に台湾とFTAなりEPAを締結すべきだろう。台湾の中国傾斜を食い止
め、日本の国益を守るためにも、政府に英断を求めたい。

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「FOODEX JAPAN」開幕 高雄市長ら台湾産品アピール
【中央通訊社:2012年3月7日】

 (千葉 7日 中央社)アジア最大級の食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN 2012」が6日、千
葉県の幕張メッセで開幕し、台湾パビリオンでは南台湾の4大農産県市から駆けつけた3人
の女性首長が台湾産品をアピールした。

 台湾パビリオンに参加したのは高雄市、雲林県、嘉義県、台南市の4つの自治体で、陳
菊・高雄市長や蘇治芬・雲林県長らが馮寄台・駐日代表と共にテープカットを行った。

 外貿協会によると、台湾は「FOODEX JAPAN」がスタートした1976年以来毎年参加してお
り、今回の訪日団は300人を超え過去最高。海外出展ゾーンには台湾のほか中国大陸やフラ
ンス、イタリアなど72カ国・地域が参加、台湾パビリオンは1500平方メートルに約100のブ
ースを設置し、6番目の規模という。

 昨年の台湾農産品の輸出総額は前年比19.83パーセント増の約35億米ドル(約2828億円)
で、うち日本向けは震災後の需要増もあり、前年比12パーセント増の約8億6200万米ドル
(約696億4千万円)であった。台湾では日本市場を台湾農産品の最重要輸出先と位置づけ
ている。

 女性3首長は開幕後さっそく地元ブースに立ち、蘇治芬・雲林県長は特産ニンジンやカラ
スミを、張花冠・嘉義県長は茶道の腕前を披露し阿里山高山茶を、そして陳菊・高雄市長
は台湾で大ヒットし日本でも上映された台湾映画『海角七号/君想う、国境の南』(台
湾、2008年)のヒロイン役、田中千絵さんと一緒にグアバ、ナツメ、ドラゴンフルーツな
どをアピールした。

 「FOODEX JAPAN 2012」は千葉県の幕張メッセで、9日まで開催されている。