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【 黄 文雄】総選挙で日台関係はどう変わるか

【 黄 文雄】総選挙で日台関係はどう変わるか 

黄 文雄(文明史家)

【黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」より

◆民進党のリベラル派排除で違いが明確に

 民進党の前原代表が希望の党に「身売り」したにもかかわらず、小池百合子代表は民主党内のリ
ベラル派を排除するとしたことから、枝野氏がリベラルの受け皿となる「立憲民主党」を立ち上
げ、民進党は大分裂してしまいました。

 もともと保守系とリベラルが混在していて意見の統一ができず、民主党時代には党の綱領さえつ
くれなかったのですから、有権者からすると、今回の分裂で違いが明確になったと思います。

 台湾でも日本の民進党分裂の話は大きく報じられており、140億円の資金を誰が受け継ぐのかと
いうことが話題になっています。

 また、昨年のメルマガでも書きましたが、小池百合子氏は台湾との関係も深いために、彼女のこ
とがよく報じられています。小池氏は李登輝氏を「トウちゃん」と呼ぶほどの親交があり、何度も
訪台しています。

 ですから、台湾のメディアも、「小池氏の最終目標は日本の首相になることだ」といったこと
を、日本のメディアでの報道を引用しながら報じています。

 ちなみに、韓国では小池氏は安倍首相と同様に「極右」として知られており、とくに、関東大震
災記念日に「朝鮮人犠牲者」の追悼文を毎年東京都知事が送付しているにもかかわらず、今年は小
池都知事が追悼文を出さなかったということで、韓国内での批判が高まっていました。

 しかも、希望の党が公認候補に署名を求めている「政策協定書」には、安保法制賛成、憲法改正
支持に加え、外国人への地方参政権付与反対も盛り込まれていますから、参政権を求めてきた在日
韓国人にとっても、小池氏は「極右」でしょう。

 それはともかく、この政策協定書に、民進党の多くの前議員がこぞってサインしようというので
すから、驚きです。前職81人のうち、7割を超える61人が申請する意向を示していたというのです
から、民進党の衆議院議員の7割は安保法制にも憲法改正にも賛成だったということになります。
いったい、これまでの国会での膨大な時間を使った反対・抗議活動は何だったのでしょうか。

 以前、ある民主党系の議員が、「我々が政権を取ったら、一週間以内に崩壊してバラバラにな
る」と言っていたことを耳にしたことがあります。しかしやがて政権を取ると、3年近くも続き、
戦後史に多くのマイナス遺産を残しました。

◆小池都知事のアイディアは台湾に触発?

 私はかつてのメルマガでも、「小池氏はなかなかのアイデアウーマン」だと評しました。彼女は
以前、紛争が続く中近東に対して、メッカからエルサレムまで「人間の鎖」を作ることを提唱しま
したが、それは2004年に李登輝氏の呼びかけで行われた、「100万人の人間の鎖」運動(1947年に
起きた2・28事件を忘れずに、台湾を守ろうという決意を示すためのアクション)に触発されたの
ではないかと思っていたからです。

 都民ファーストの会の元となった「希望の塾」にしても、李登輝基金会が設立した「李登輝学
校」をならったものだという見方もあります。

 ただ、今回は民進党議員の受け入れというのは、驚きではありましたが、保守派にとっては「あ
の民進党議員を受け入れるのか」という反発を招いてしまったのではないかと思います。

 一方でリベラルを明確に排除したために、中道左派の支持も薄くなってしまったように思います。

 小池氏は「政権選択選挙」だと主張しますが、希望の党代表としての本人は、衆院選に出馬しな
いと明言しています。もし政権政党になっても、誰が首相になるのか、有権者にはわかりません。
民進党代表の前原氏なのか、希望の党設立メンバーの細野豪志氏なのか、はたまた若狭勝氏なのか。

 小池氏や若狭氏は「選挙後に決める」と主張していますが、政権選択選挙というならば、誰を首
班指名するのかを明らかにしないと、国民は選びようがないでしょう。とはいえ、出馬すれば、都

 知事になってまだ1年ほどで、豊洲問題も解決していないため、「投げ出した」と批判されるこ
とは明らかです。

 なかなか難しい立場となっている小池氏ですが、前述したように、民進党のリベラル派を排除
し、各議員の立ち位置を明確にしたことは功績だと思います。ただし、希望の党入りした民進党議
員が選挙後に裏切る懸念もあります。

◆改憲勢力3分の2確保のための「希望の党」設立だったのか

 2011年に訪台した際に講演した小池氏は、当時の民主党政権を「媚中だ」と批判したことがあり
ましたが、その民進党の議員の多くを受け入れたということになると、今後の対中政策もやや心配
です。

 台湾の新行政委員長(首相)の頼清徳(元台南市長)は、「台湾は独立国家」と公言していま
す。日本はこれにどう反応すべきか。その決断力、対応力が問われています。もしも台湾が中国に
奪われれば、日本の生命線が消えてしまうことになります。

 ポスト安倍がさかんに議論されていますが、私は、安倍首相の後任問題は難しく、時代感覚、外
交努力、政治主張などから見て、安倍氏に代わる者はいないと思っています。

 保守派の理想としては、自民党が過半数を獲得、希望の党は第2党となって、改憲の条件が整う
ことでしょう。

 モリカケ問題の影響もあって、自公政権が議席を減らすことは明らかでした。改憲勢力が3分の2
を確保するための、希望の党設立だったとも思えるのです。

 とはいえ、イギリスのように成文憲法のない国でも、数百年にわたって問題がなかったのですか
ら、憲法は火急の問題ではありません。むしろ国防予算を増強することです。最低で10兆円ない
と、普通の国家になれません。

 これからの小池氏がどのような仕掛けを打ち出してくるか。選挙の結果が、日台関係にも大きく
関わってきますから、目が離せません。


台湾の声

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