【蔡英文の流儀】APEC台湾代表団

【蔡英文の流儀】APEC台湾代表団

  「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)

蔡英文は昨年に続き今年のAPECにも宋楚瑜を台湾代表として派遣した。なぜ親中派の宋楚瑜を派遣するのか、
台湾の独立派は不満を隠さない。ほかに人材がいないのかと。

確かに「一中屋頂」(一つの中国という屋根)を主張する宋楚瑜は台湾独立綱領を持つ民進党とは本来水と油の関係であるはずだ。一方、彼はかつて李登輝元総統の側近として国民党内の旧勢力を押え、
李登輝の民主化改革に協力し権謀術数に精通した政治家であることも否定しようがない。このような男をAPEC台湾代表ぐらいの臨
時ポストで敵陣営から転向させられるなら安いものだと蔡英文が考えるとしても不思議ではない。実際、蔡英文政権が発足して以来、
宋楚瑜が「一中屋頂」の持論を封印したのも事実である。

更に注目すべきところは宋楚瑜以外の代表団主要メンバーである。鄧振中政務委員(無任所大臣に相当)が首席顧問とスポークスマンを兼務する以外に、
総統府の何美玥国策顧問、国家発展委員会の陳美伶主任委員(
大臣に相当)、経済部(経済産業省に相当)の沈栄津部長(大臣)
、国家安全会議の林良蓉諮詢委員、蕭美琴立法委員(国会議員)など台湾独立意識の強い実力者がそろっている。
彼らは決して大物ではないが、
蔡英文にとって信頼のおける、国際経験が豊富な人間である。さらにこの主要メンバー6名の中で4名が女性であることも注目に値する。

蔡英文が閣僚などのポストにブルー陣営の人間ばかりをあてているという独立派の批判は今でもやまない。しかし彼女は今回のAPEC代表団のように目立たない形で若手を養成し台湾の将来のために布石している。こうした控えめな布陣も蔡英文の深謀遠慮であり、彼女の独特の流儀であろう。

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