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【日台文化芸術交流協会が設立】李登輝元総統からもお祝いの生花とメッセージ

【日台文化芸術交流協会が設立】李登輝元総統からもお祝いの生花とメッセージ

                 日本李登輝友の会事務局長 柚原正敬

台湾と日本の関係はけっして浅くない。出会ってからでも100年以上の時を経ている。しかし、国交はない。
それにもかかわらず、まるで無数の見えない赤い糸でつながっているように、お互いの交流は途切れること
なく、豊饒と言ってもよいほどに豊かだ。お互いに求め合う何かがある。心理的な距離は他のどの国よりも
近い。

去る10月6日に発足した「日台文化芸術交流協会」も、その赤い糸の一つと言ってよい。メイクアップアーテ
ィストとして一世を風靡し、いまなお日本メイクアップ連盟代表理事をつとめるなど美容界の第一線で活躍す
るトニータナカ氏(トニーズコレクション代表)が会長に就任している。

日台文化芸術交流協会のスタートとなる設立祝賀会は、港区北青山のアニヴェルセル表参道で開かれた。
会場には李登輝元総統や馮寄台・台北駐日経済文化代表処代表からのお祝いの生花が文字通り花を添え
ていた。特に李元総統からの生花は、華やかな中にも気品さえ感じさせ、会場に入った人々が思わず感嘆を
もらすほどだった。その生花のすぐそばに座るジュディ・オングさんともあいまって、いっそうの華やかさを添え
ていた。

お祝いの獅子舞が奉納された後の会長就任挨拶で、トニー氏は協会設立の動機や趣旨について話されたが、
周知のようにトニー氏の娘さんは映画「海角七号」に主演した田中千絵さん。「日台文化芸術交流協会の構想
は今から5年前、一人の日本人女性が台湾へ渡ったことに端を発します」と話しはじめ、千絵さんが台湾で苦労
する様子を語り始めると、思わず声が詰まり話が途切れた。会場はシーンとなる。その静寂に、協会設立に馳
せるトニー氏の深い思いが伝わる。

涙をぬぐい「台湾へ渡って一からはじめたい、そう言われたときには反対もしました。その彼女が、見ず知らず
の異国の人々に支えられ成長していく。多くの人に愛される。親としては感無量の思いでいっぱいです」と話を
続け、「両国の若者に互いの国のことを、文化や芸術の交流を通じて正しく伝えたい、これが今回の日台文化
芸術交流協会設立の動機です」と結び、協会の活動として、1)台湾における日本の文化芸術活動の開催。2)
ファッション、モード、アニメ、放送等に関する最新情報交流会の開催。3)台湾の文化、芸術、放送等を広く日本
に紹介する場の提供を説明して挨拶を終えると、会場から大きな拍手が沸き起こったのもむべなるかなである。

李登輝元総統からは生花だけではなく、お祝いのメッセージも届いていた。会長挨拶に続いて披露され、小生が
その代読を指名されたので紹介させていただいた。その全文を最後にご紹介するが、台湾と日本の絆を深めるた
めの重要なポイントとして、将来の指導者となる青少年の育成と台日の次代を担う青少年世代の交流を挙げ、「人
間の魂を揺さぶり育む文化・芸術の交流こそ大事」と喝破し、その前途を祝福された。

続いて、馮寄台・台北駐日経済文化代表処代表の代理として陳調和副代表や山谷えり子・参院議員、版画家でも
ある女優で歌手のジュディ・オングさん、青木たかひさ・アニヴェルセルホールディングス代表取締役会長などが次
々と祝辞を述べた。

また、十二単についての紹介VTRなども上映されたり、衣文道高倉流「たかくら会」の庄司礼子さんからも十二単
の解説があり、日台文化芸術交流協会の今後の展開は台湾で十二単についても紹介することが発表された。

その後、料理を食べながら懇談に入ったが、お酒も料理も本当に美味しい。各テーブルごとに話に花が咲いて盛り
上がる中、日台文化芸術交流協会の役員が紹介された。会長はトニータナカ氏、副会長は林建良氏(日本李登輝
友の会常務理事)、理事は佐藤守男氏(元新光三越台北店長)、坂東義治氏(東陽化成会長)、早川久夫氏(税理
士)、小林敬三氏、そして小生もその一人として紹介された。

中締めとして副会長に就任した林建良氏が挨拶し、台湾の人々がいかに日本を好きか、日本と台湾がしっかり手を
結ぶことが何よりも大事なことかを静かに訴え、今後の展開に協力を求めた。

折しも本年4月、台湾の芸術団体や芸術家の日本での公演や展示などの交流のサポートをしたり、優れた文学、芸
術、現代舞踊、書道など日台間双方向の交流ルートを強化することを目的として、台北駐日経済文化代表処に台北
文化センターが開設されている。日台文化芸術交流協会は、民間としてその一翼をしっかり担っていくことを期待させ
る設立祝賀会であった。
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祝 辞

トニータナカ会長をはじめご来場の皆様、台湾の李登輝です。本日、日台文化芸術交流協会が設立されるとお聞きし、
心からお祝いを申し上げます。

台湾と日本の絆を深めるためには重要なポイントがいくつかあります。取り分け大事なことは将来の指導者ともなる青
少年の育成であり、台日の次代を担う青少年世代の交流ではないかと思います。

日台文化芸術交流協会は、両国の次代を担う世代がそれぞれに伝え受け継がれてきた伝統や文化、あるいは新しい
時代を創造する演劇や映像、ファッションやモードなどを互いに紹介して理解し合うことを目指されているそうで、台日の
絆を深めるためにとても大切な役割を果たされるのではないかと期待しています。

映画「海角七号」は、台湾と日本に脈々と続く絆を映像で描いた素晴らしい映画でした。そのヒロインの田中千絵さんが
トニータナカさんの娘さんだったことは後で知りましたが、人を感動させるこのような映像の力は決して小さくありません。
人間の魂を揺さぶり育む文化・芸術の交流こそ大事な所以です。

終りに、設立大会の御盛会と皆様の御健勝を心からお祈り申し上げます。

二〇一〇年十月六日

李 登輝

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