【吉となるか凶となるか】王岐山の政界復帰

【吉となるか凶となるか】王岐山の政界復帰

 「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)

 19回共産党大会で引退したはずの王岐山が湖南省の人民代表に選ばれた。それで彼が国家副主席のポストにつくのではないかという観測が一気に高まった。

 清廉潔白のイメージを持ち、反腐敗運動の旗手である王岐山だが、実は国から数十兆人民元を盗み出し、その資産を海外に隠していると、米国亡命中の中国人富豪郭文貴がニューヨークタイムズなどの大手マスコミを通じて暴露している。

 その王岐山が安泰でいられる理由は唯一つ、彼が習近平の盟友だからである。本来、反腐敗運動で沢山の敵を作ってしまった王岐山は、政治の世界から身を引き習近平の庇護の下で余生を送るのが一番合理的だ。そんな彼が再び表舞台に出なければならない理由とは何だろうか。

 その理由も実に簡単だ。それは習近平が王岐山を必要としているからだ。19回共産党大会を経て権力を固めた習近平の周りはイエスマンばかりで、保身が第一義である彼らは、習近平の顔色を窺いながら政策立案をしている。しかしどんなにひいき目でみても習近平はとても有能な指導者だとは言い難い。その、習近平の知恵を超えてはならない政策立案では到底今の難局を打開できないことは誰もが知っている。

 習近平にとって、この時に頼りになるのは、青年時代からの親友である王岐山だけなのである。ただ、イメージが地に落ちた王岐山が、果たして以前のように能力が発揮できるかは甚だ疑問である。王岐山と組むことは、王氏の政敵からの怨念や憎悪も一手に受けることになろう。王岐山を政界に復帰させることが、吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知る。


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