袁健生氏の台湾駐米代表就任をアメリカ国務省も同意

馬英九総統は4月中旬、対中国中関係の窓口となる海峡交流基金会理事長に江丙坤・
国民党副主席の起用を表明し、4月末には大陸委員会主任委員に台湾団結聯盟の立法委
員だった頼幸媛氏の起用を発表、早々に対中国関係を担う責任者を決定した。

 ところが、対米関係と対日関係の担当者はなかなか決まらなかったが、ようやく対米
関係は国民党と親民党のアメリカ駐在代表の袁健生氏に決まった模様だ。袁健生氏の名
前は早くから取り沙汰されていた。

 だが、決まらないのは対日関係だ。許世楷代表はすでに辞任を表明し、馬英九総統も
受け入れているが、正式な辞任手続きは終っていない。羅坤燦副代表を代表代行とする
と報道されたが、6月19日に日本に戻ってきた許世楷代表は引き続き代表としての職務
に就いている。この26日には、岩手・宮城内陸地震の被災地に自ら義援金600万円を持
参してお見舞いするという。

 李登輝元総統は以前「日台関係は中台関係以上に重要で、台湾経済発展のために日本
との提携が重要だ。馬氏は日本をよく知らない。日本を知っている人間が仕事をしてあ
げるべきだ」と読売新聞(4月4日付)のインタビューに答えている。李氏と3月27日に
会談した馬総統も「対日関係発展で尽力するとの話があった。今後、李氏の教えをいた
だきたい」と述べており、やはり李元総統が馬英九政権で日本との橋渡し役として重要
な役割を担っていくものとみてよいだろう。              (編集部)


米国務省、中華民国駐米代表の人選に同意
【6月23日 Radio Taiwan International】

 中華民国台湾の新たなアメリカ駐在代表の人選に、アメリカ側が同意した模様。大手
日刊紙『中国時報』が22日に報じたところによると、アメリカ国務省は台北時間の21日
に中華民国台湾のアメリカ駐在代表処に対して、袁健生氏が新たなアメリカ駐在代表に
就任することに同意すると通知した。袁健生氏は現在、国民党と親民党のアメリカ駐在
代表で、近日中に帰国して駐米代表就任の宣誓をしてからアメリカに赴任するという。

 袁健生氏は1942年、中国大陸の貴州で生まれた。海軍士官学校を卒業して、1974年に
は中華民国がアメリカ・ワシントンに設けていた大使館で海軍副武官を務めた。1979年
に中華民国とアメリカが断交してからは、外交部北米司の司長、カナダ駐在代表、パナ
マ駐在大使などを歴任した。



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