薛格芳さんが靖国神社の中央国民集会で日本に2つの提言

昨日の終戦記念日、靖国神社境内において「第21回全国戦歿者追悼中央国民集会」が
開かれた。日本会議会長の三好達会長(元最高裁長官)などとともに登壇した本会理事
で青年部長の薛格芳さん(明星大学博士課程在籍)は日本に2つの提言を行った。

 昨日は午前中からうなぎ上りに気温が上がり、まさに酷暑の中、靖国神社の参道の特
設テントで10時半から開かれた集会には500名を超える人々が集まった。

 開会の辞は司会を担当した日本青年協議会代表の松岡篤志氏(本会理事)。引き続き
国歌斉唱、そして日本会議副会長を務める小田村四郎氏(本会会長)の先導による靖国
神社拝礼、「終戦の詔勅」玉音放送の拝聴と続き、主催者の日本会議会長の三好達会長、
英霊にこたえる会の堀江正夫会長の挨拶の次に登壇したのが薛格芳さんだった。

 いささか緊張気味の薛さんは「台湾人の薛格芳です」と挨拶してから提言に入り、日
本が台湾を50年間も統治したことを知らない日本人が増えていることを理由の一つに挙
げて、一つは、正しい歴史認識を持って欲しいと訴えた。二つ目は、李登輝前総統が来
日時に「台湾と日本は生命共同体」と主張したことを紹介しつつ、「私たち台湾人の願
いは中華民国体制を打倒して台湾人の台湾を造ること」と訴え、日本の生命線である台
湾との関係強化を提言した。その間、5分ほどだったが、台湾人留学生からの提言という
ことで盛んな拍手が沸き起こった。

 その後、亜細亜大学の東中野修道教授が登壇、日本は中国を侵略していないことと、
南京虐殺がなかったことを、実証的に指摘し、参加者からは盛大な拍手。

 ちょうど正午少し前に終り、正午とともに先の大戦で亡くなった方々へ1分間の黙祷を
捧げ、日本武道館で行われていた政府主催の全国戦没者追悼式に臨席されていた今上陛
下のお言葉を拝聴した。

 この日、靖国神社に安倍総理の参拝はなく、閣僚は高市早苗・少子化担当相だけが午
後に参拝した。                           (編集部)



投稿日

カテゴリー:

投稿者: