次期行政院長、劉兆玄氏が有望か

【4月9日 Radio Taiwan International】

 馬英九・次期総統の内閣人事が来週にも明らかになる見通し。台湾の大手日刊紙は9
日、いずれもトップ扱いで、馬英九・次期総統がすでに行政院長の人選を決めているが、
内閣の顔ぶれと共に公表する方針だと報じている。

 消息筋によると、行政院副院長を歴任し、今は私立東呉大学の学長を務める劉兆玄氏
による組閣の可能性が最も高いという。これに対して、劉兆玄氏は9日、総統には行政
院長を任命する人事権があり、正副総統の当選者である、馬英九氏と蕭万長氏がその人
選を公表する前に、コメントを控えたいとしている。劉兆玄氏は、馬英九当選者は適切
な時間にその人選を公表すると述べるにとどまった。

 台湾のメディアは、劉兆玄氏は馬英九氏との関係がよく、副総統候補の蕭万長氏も劉
氏が馬氏に推薦したものだとし、劉氏が有望だと分析している。劉兆玄氏は蕭万長氏が
行政院長を担当していたときの副院長だったこと、劉兆玄氏は政治色が薄く、フレッシ
ュなイメージがあることなどは、劉氏が有望視される原因になるという。

 劉兆玄氏は今年65歳、中国大陸湖南省の出身、国立台湾大学化学学科を卒業、カナダ
トロント大学で科学博士号を取得、かつて行政院副院長、国家科学委員会主任委員、交
通部長、国立清華大学の学長を歴任した。


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