李登輝元総統が5年振り6度目の来日、「日台は運命共同体だ」

今回の李登輝元総統のご来日には、台湾から13社19名が同行記者団として来日し、この中には朝
日新聞など日本メディア4社も入っていた。

 大阪で開かれた記者会見(9月19日)と講演会(9月20日)には、台湾から同行できなかった台湾
の大手メディアの自由時報と中央通信社に加え、読売新聞、日本経済新聞、時事通信、NHK、フ
ジテレビなど日本の大手メディアも取材に訪れた。特に東京講演会(9月21日)には、台湾テレビ
や聯合報など台湾メディアのほか、人民日報や香港フェニックステレビ、新唐人テレビ、ニューズ
ウィーク、AP通信なども取材に訪れている。

 台湾新聞は東京を拠点にしたメディアだが、大阪での記者会見、大阪講演、東京講演、浮島太陽
光発電所を取材、昨日、関係写真とともに記事をブログにアップしている。下記にご紹介したい。
ただし、記者会見の模様は9月26日に動画のみをアップしている。それも併せてご紹介したい。

◆20140919前總統李登輝來日記者會[12分3秒]
 http://blog.taiwannews.jp/?p=23151


李登輝元総統が5年振り6度目の来日、「日台は運命共同体だ」
【台湾新聞ブログ:2014年10月1日】
http://blog.taiwannews.jp/?p=23228

 台湾の元総統である李登輝氏(91)が9月19日から1週間の期間で、5年振り6度目の来日を果た
した。これは日本李登輝友の会の誘致によるもので、今回は曾文恵夫人、そして初めて長女の李安
娜さんと次女の李安妮さんを連れての家族同伴来日となった。

 今回の来日の大きな目的は3つ。最先端の癌治療法、代替エネルギー、肉牛飼育の現状を視察す
ることだ。大阪で行われた最新のがん治療法「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)に関する会議に出
席したほか、東京・大阪での講演、日華親善懇談会の江口克彦氏、平沼赳夫氏らとの面会、川崎の
浮島太陽光発電所「かわさきエコ暮らし未来館」にて太陽光発電の視察、そして北海道にて和牛飼
育現場の視察などを行った。

 来日直後に大阪で行われた記者会見では、スコットランドの独立問題や日台に於ける台湾関係法
について「スコットランド独立問題に対しては台湾側としても学ぶことが多い」とし、「この機会
はおそらくスコットランドとイギリスの関係をさらに密接にさせるだろう。スコットランドの失業
率が高い問題も、イギリスはさらに協力的になるのではないだろうか」と述べた。また、台湾関係
法については「東南アジアの国は日本の協力を強く望んでいる。日台は心と心の連帯関係だ。しか
し外交関係がないという特殊な関係なため、日本に台湾関係法をつくるべき。しかし日本は“中国
が重要”か“台湾が重要”かを判断する必要がある。これは日本人にとっては非常に難しい問題
だ」とした。

 安倍晋三総理との面会が期待された李登輝氏だが、面会は行われなかった。「APECを間近に控え
た中国と日本の関係を気遣ったのではないだろうか」と、日本李登輝友の会・柚原正敬事務局長は
話している。

 体調が心配されながらも全てのスケジュールをこなした李登輝氏は25日、離日を前に札幌市で同
行記者団と会見し「年はとったが、必要があれば何度でも来ますよ」と再来日への意欲を語り、帰
国した。

◆李登輝氏、日本に真の自立を促す

 李登輝氏は滞在中の20日・21日と2日間にわたり講演を行った。大手町サンケイプラザで行われ
た東京講演会では「日本が真の自立をする為には憲法の改正が必要不可欠」、「自分の国は自分で
守るべき。戦力保持は必要」とし、集団的自衛権について言及した。91歳とは思えぬしっかりとし
た口調で約1時間にわたり聴衆に語りかけた。

 「憲法改正がいま日本の1番の課題」と指摘する李登輝氏は、安倍晋三総理が集団的自衛権の行
使を認めたことについて「これは戦後長らく続いた日本の不正異常な状態を正し、再生していくた
めの第1歩だ。行使容認を決断した安倍総理には心より敬意を示したい」と話した。さらに「現代
の日本国憲法は元々英語で書かれ日本語に書き換えられた憲法だ。つまりアメリカが日本に二度と
歯向かわないように創られたものである。特に第9条では日本が軍事力を持つ事を禁じており、ア
メリカに依存するほかなかった。だがアメリカが衰退している今、リーダーが不在の世界に於いて
日本は岐路に立たされている。軍事力保持はすなわち、戦争という事ではないのだ。自分の国を守
る為の手段である」と述べ、日本人に真の自立を促した。

 また、日台関係については「日本と台湾は運命共同体だ。日本が良くなれば台湾も良くなる。そ
の反対もそうだ。また、日本の自立はアジア全体の平和にも繋がるだろう。真の国家として日本が
歩む事を心より期待している」とし、講演を締めくくった。

 講演後は拍手が鳴り止まないなか曾文恵夫人も壇上にあがり、衆議院の長島昭久議員から花束が
贈呈された。長島議員は「日本は自立していかなければならない、と李登輝氏に激励して頂き、私
も政治家の一人として重く心に受け止めた。これから台湾関係法含め国会でしっかり日本の国民の
皆様の理解を得られるように努力していきたいと思う」と述べた。また来賓として訪れていた拓殖
大学の渡辺利夫総長は「李登輝氏の意見に賛成だ。日本が日本を守ろうとしないのに、アメリカが
日本を守ってくれるわけがない。これは当たり前のこと。日本が自国を自分たちで守り自立してい
なければならない」と話した。

 講演会を通して多くの日本人を激励し感動を与えた李登輝氏について22日、李登輝氏の太陽光視
察に同行した参議院・江口克彦議員は「李登輝氏は世界でも卓越した政治家であり、台湾の誇りだ
ろう。台湾が発展していくためには“李登輝精神”に戻らなければならない。台湾は中国の属国で
はなく台湾という国家だ。先日台湾で“ひまわり学運”があったが、あれは李登輝精神に基づいた
行動だと思う。私も、必ずや若い人たちが李登輝精神を出発点にし、日台の関係をより良いものに
していくと期待している」と述べた。


太陽光発電所視察で将来の電力事業を思慮
【台湾新聞ブログ:2014年10月1日】
http://blog.taiwannews.jp/?p=23234

 来日の目的として「代替エネルギーの視察」を挙げた李登輝氏は22日、神奈川県川崎市の東京電
力・浮島太陽光発電所を訪問した。同行した参議院・江口克彦議員と衆議院・和田政宗議員ととも
に約1時間半にわたり日本に於ける太陽光発電の現状を視察した。李登輝氏は報道陣に対し「石油
や火力、原子力発電と比べて導入コストは高く、ソーラー発電事業の民営化は難しいが、政府とし
て将来に備え、台湾も関連産業の発展を図り、進めていくべきだ」と述べた。

 視察はかわさきエコ暮らし未来館内で行われ、2階の展示室でソーラーパネルを見学した後、3階
では東京電力側の説明を受け、李登輝氏は電気代や送電による漏電量などについて20分ほど質問を
した。最後に4階の展望室にて実際に設置された太陽光パネルを熱心に視察するというスケジュー
ルだった。

 現在、台湾では、福島の原発事故をきっかけに、第4原子力発電所(新北市)の建設に反対する
声が高まっている。これを受け台湾政府では、安全検査後に同原発1号機と2号機の稼働凍結や工事
停止の方針を決めている。


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・宗像隆幸・趙天徳編訳『台湾独立建国運動の指導者 黄昭堂
・小林正成著『台湾よ、ありがとう(多謝!台湾)
・喜早天海編著『日台の架け橋
・李登輝元総統対談掲載の月刊「MOKU」2013年9月号
・荘進源著『台湾の環境行政を切り開いた元日本人
・石川公弘著『二つの祖国を生きた台湾少年工
・林建良著『中国ガン─台湾人医師の処方箋』
・盧千恵著『フォルモサ便り』(日文・漢文併載)
・廖継思著『いつも一年生』
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・井尻秀憲著『李登輝の実践哲学−50時間の対話
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・片倉佳史先生講演録「今こそ考えたい、日本と台湾の絆」(2013年12月23日)
・渡部昇一先生講演録「集団的自衛権の確立と台湾」(2013年3月24日)
・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
・日本李登輝友の会設立総会(2002年12月15日)


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