李登輝元総統が月刊「SAPIO」2月号に日本へのメッセージを寄稿

李登輝元総統が1月5日発売の月刊「SAPIO」2月号に「日本の人々に告ぐ─中国の脅威に立
ち向かう平成の坂本龍馬よ、出でよ」と題して寄稿されている。その主なところは「NEWSポストセ
ブン」で紹介しているので下記に紹介したい。

 ただ、李登輝元総統が日本人に伝えたいのは、馬英九政権下で拡大する経済格差などの台湾の現
状ばかりではなく、中国の圧力を跳ね返そうとする若者たちが出てきたことにあるようだ。だか
ら、冒頭で坂本龍馬をはじめとする若い志士たちが明治維新を成し遂げたことを挙げ、「今との台
湾は日本の幕末とよく似た状況にある」と述べている。

 翻って、では同じ中国の圧力を受ける日本はどうなのだと言及される。未だ日本の一部には憲法
九条を変えなければ平和になると広言する平和主義者や他国依存症とでもいうべき人々がいること
を揶揄されるように「自国の領土を自国で守るというのは、独立国にとっては当たり前のことで、
他国に守ってもらおうと考えるほうがおかしい」と指摘、日本は自らの力で進路を切り拓くべきと
具体策を提言されている。

 最後に、今後の決意とも言うべき考えを吐露されている。並々ならぬものが伝わってくる。この
最後の言葉に深くうなづく日本人は少なくないはずだ。一読をお勧めしたい。

◆月刊「SAPIO」2月号
 http://www.shogakukan.co.jp/magazines/detail/_sbook_1409702115


李登輝氏 続けても恥かくだけだから馬英九総統は辞任すべし
【NEWSポストセブン:2014年1月5日】

 中国に飲み込まれる危機を身近に感じる台湾。これは、ある意味日本と同様でもある。そんな台
湾の現状を元総統の李登輝氏が語る。

                  * * *

 台湾の人民の間には、このまま台湾は中国に飲み込まれてしまうのではないかという不安が漠然
と横たわっている。

 日本にも中国の専門家と称する人々がいるが、中国人の本質を理解している人は少ない。中国人
の根幹をなす儒教には「曰未知生、焉知死」(生を知らずして何で死を知るか)という言葉がある
が、これは生を謳歌すればいい、死のことは考えなくていいという意味だ。そのために中国人とい
うのは、他人を蹴散らしてでも自分の利益を最優先し、いまこの瞬間を楽しめばいいという考え方
をする。

 今儲かればいいとばかり、将来への投資をしないから、新しい技術が生まれてこず、必然的に
「質」ではなく、「量」を作る経済になる。儲かっても再分配せずに独り占めするので、途方もな
い経済格差が生まれる。

 台湾でも日本と同様、経済格差が徐々に拡大しつつある。中国に飲み込まれれば、さらにそれが
加速し、台湾も中国のような社会になってしまうのではないかと人民は恐れているのである。

 2014年3月、馬英九総統が推進していた中台サービス貿易協定に反対し、学生たちが立法院を占
拠し、総統府を50万人で取り囲んだ。ひまわり学生運動である。このひまわり学生運動は11月の統
一地方選に大きな影響を与えた。台北市長選では国民党の候補者を医師出身の無所属の柯文哲氏が
破り、国民党は6直轄市のうち、台北市や台中市など5市で市長ポストを失い、惨敗を喫した。

 馬総統の支持率は10%以下に低迷し、一時は7%にまで落ち込んでいる。私もかつて総統を務め
た人間だから、簡単に言うべきことでないのは承知しているが、「これ以上やっても恥をかくだけ
だから、総統を辞任しなさい」と言わざるをえない。


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・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
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・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
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