李登輝元総統が台中公園での桜植樹式に臨席を予定

今年の植樹式は嘉義県竹崎郷の奮起湖(中和国小)と台中市(台中公園)

 先にご案内の「2009「台湾・桜植樹式とお花見」はいよいよ明日の出発となりました。

 今回は植樹式の都合により日程が変更され、関係者の方々はじめ応募者の方々にもご迷
惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。

 すでに1000本の河津桜の苗木は2月10日に台湾に届き、彰化県芬園郷渓尾村にある仮植
樹地に運ばれてすくすくと育っています。

 今回の植樹式は嘉義県竹崎郷の奮起湖(中和国小)と台湾第3の都市である台中市(台
中公園)の2ヵ所で行われます。

 奮起湖では陳明文・嘉義県長はじめ県政府農業処の要人や中和国小の先生方や生徒300
人が列席し、300株を植樹の予定です。また、台中市の台中公園では胡志強・市長をはじ
め市議会議長や市議会議員など200名が列席し、150株を植樹の予定です。もちろん、植樹
式には、河津桜の寄贈先である台湾李登輝之友会全国総会(略称:台湾李友会)の城仲模
総会長も臨席します。

 今回の植樹式には李登輝元総統にもご臨席をお願いしていて、まだ調整中とのことです
が、どうやら台中公園における植樹式にお出ましいただけるようです。

 本会が育桜会(松前孝廣理事長)と協力して河津桜の苗木を台湾に寄贈するようになっ
たのは4年前の平成18年2月からです。その前年10月5日、台北・国賓大飯店にて「寄贈合
意書」の調印式が行われ、李元総統には「見證人」(立会人)として署名していただきま
したが、李元総統のご臨席はそれ以来のこととなります。

 台湾の人々も桜が大好きです。詳しくは平野久美子さんの『トオサンの桜−散りゆく台
湾の中の日本』(小学館、2007年刊)をご覧いただきたいのですが、台湾には「山桜」と
呼ばれているムシャザクラ(武者桜)とカンヒザクラ(寒緋桜)の二つの原種があり、ム
シャザクラはソメイヨシノが咲く少し前、白い壺形の小ぶりの花をつけ、カンヒザクラは
やはり小ぶりの花だが、目にも鮮やかな濃い緋色の花を1月末ころから咲かせます。南投
県にある「九族文化村」などには5万本もの山桜が咲き誇り、アーチ型の桜並木も作られ
ていて、それは見事なものです。

 台湾李友会の城仲模会長から小田村四郎・本会会長にいただいた今回の桜寄贈依頼状に
も「台湾の人々には日本の桜を美しいと思う感性があります。私も、この日本の桜を台湾
全土に広げることで台湾と日本の親善友好のシンボルになるのではないかと思っておりま
す」とありました。

 台湾の人々と日本人が一緒になって、満開の花の下で「日本式花見」をしようという台
湾からの申し出に始まったこの桜寄贈。今年も行ってきます。       (編集部)



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