日光市と台南市が「観光友好都市」を締結

台湾との都市交流協定は日光市で16番目

 昨1月16日、台南市を訪問した栃木県日光市の斎藤文夫市長は、許添財・台南市長と観
光分野に特化した「観光友好都市」協定を締結した。早速、台南市のホームページでは調
印式の模様を写真入りで詳しく報道し、下野新聞も報道している。

 この「観光友好都市」締結には、本会理事でもある栃木県日台親善協会の宇井肇会長が
尽力し、台南市役所で行われた協定書の調印式には宇井会長はじめ同会の宇井貴彦事務局
長ら24名も同席している。

 日光市と台南市の「観光友好都市」協定の締結は、昨年9月の旭川市と彰化県が国際交
流協定を締結したことに続く日台の姉妹都市交流となり、日光市は16番目の自治体とな
る。詳しくは本会ホームページの「姉妹都市交流」をご覧いただきたい。

 なお、日光市と台南市の友好都市協定については、昨年12月12日発行の本誌第926号で
も紹介した通りだが、再掲して参考に供したい。

 日光市といえば、世界文化遺産にも登録された日光東照宮などの神社仏閣をはじめとす
る数々の歴史的建造物と、それを取り巻く日本有数の観光地である日光国立公園を有し、
さらに鬼怒川、川治、塩原などの温泉郷もある日本有数の観光地だ。戦前から台湾にもそ
の名を知られ、昨年、来日された李登輝元総統も訪問している。

 一方の台南市は台湾第4の都市。オランダ、鄭成功時代の首都で、台湾の古都。名所旧
跡も多く、「台湾の京都」と言われる観光地。平成18年1月には、七夕を通じた市民交流
が高まり、仙台市と「交流促進都市」を提携している。

 台南市といえば、「末代市長」羽鳥又男(はとり・またお)を忘れるわけにはいかない。
日本統治時代、最後の市長として、孔子廟や赤嵌楼(せっかんろう)などの文化財を修復
して守ったことで、今でも台南の人々から尊敬されている。その事績を知って感激した奇
美実業創業者の許文龍氏は、羽鳥又男の胸像を制作している。その後日譚として、群馬県
勢多郡富士見村の羽鳥家菩提寺の珊瑚寺において羽鳥又男の胸像除幕式が行われたのは一
昨年4月25日のことだ(本誌2007年4月28日発行、第511号参照)。

 このような台南市と日光市が観光に特化した友好都市を提携するのは、日台の交流をさ
らに進めることになるだろう。他の自治体でも見習って欲しい事例だ。

 ちなみに、日光市は中国の敦煌市と平成16年(2004年)に姉妹都市を提携し、新日光市
として昨年1月に再調印している。例えば、岡山市が中国の洛陽市と姉妹都市を提携し、
また台湾の新竹市とも友好交流都市として提携している先例があり、一時期、洛陽市が日
中共同宣言を楯に姉妹都市提携の凍結を宣言してごねたことはあったものの、現在は何の
障碍もないことを付け加えておきたい。

                    (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原 正敬)

■日光市ホームページ
 http://www.city.nikko.lg.jp/

■台南市ホームページ(日本語版もあり)
 http://www.tncg.gov.tw/

■台南市與日本日光市締結觀光友好都市簽署協定書儀式圓滿完成
 http://www.tncg.gov.tw/news.asp?id={8C217842-48FB-4D6B-960C-A100251B8CDD}

■本会ホームページ:姉妹都市交流
 http://www.ritouki.jp/sister-city.html


「観光友好都市」を締結 日光市と台湾・台南市
【1月17日 下野新聞】

 全国的にも珍しい観光分野に特化した友好都市協定を結ぶため、台湾の台南市を訪れて
いる斎藤文夫日光市長と、許添財・台南市長は16日、台南市役所で両市が「観光友好都市」
を締結する協定書に調印した。

 訪問団は加藤雄次日光市議会議長ら市関係者のほか、宇井肇・県日台親善協会長らの民
間人も含め、計31人。15日から台湾を訪れている。

 調印式では許台南市長が「両市の協力により、双方の市民に観光投資の機会をもたらし、
両市の繁栄と市民の福祉を促進するよう願っている」とあいさつ。

 斎藤市長は「観光を軸とし、姉妹都市と同様に固いきずなで結ばれた深い交流を進めた
い」、宇井会長も「この先はわれわれ民間が相互交流を活発に図り、友好都市の見本と目
標になるよう努力していく」と述べた。

 式では両市長が握手を交わし、お互いに親書とプレゼントを交換。会場には多くの台南
市民が詰め掛け、調印の様子を見守ったという。

 一行は今後、台南市議会を訪問するほか、観光地などを視察し、19日に帰国する。