対中経済関係さらに強化 馬英九・台湾次期総統と会見

【5月6日 フジサンケイ ビジネスアイ】

【台北=長谷川周人】台湾の馬英九・次期総統(57)は5日、台北市内の中国国民党本
部内で産経新聞の単独会見に応じ、「地域の平和と繁栄に寄与する事柄はすべて歓迎す
る」と述べ、中国の胡錦濤・国家主席の訪日を歓迎する意向を示した。台湾としても今
月20日の新政権発足後、中国経済との連携強化で地域の発展に貢献する考えを強調した。

 しかし、「国際社会における中国の責任は増大している」とも指摘。チベット問題な
ど中国の民主化の遅れは、今後の中台両岸対話でも障壁になり得るとの懸念もにじませ
た。

 馬氏はまず、中国経済の発展は東アジア経済にとり「デメリットよりメリットの方が
大きい」と指摘し、次期総統として対中融和による台湾経済の活性化に自信を示した。

 その上で馬氏は、過度な対中経済への傾斜を招けば「中国にのみ込まれてしまう」と
の懸念に対し、「経済の連携は地域の平和と安定につながる」とした。「台湾は香港で
はない」とも強調し、台湾の主体性を失うとの一部世論が抱える不安の払拭(ふつしよ
く)に努め、「『3つのノー』(統一せず、独立せず、武力行使を許さず)」という従
来の主張を確認した。

 馬氏は、台湾海峡の安全確保こそ世界の利益にかなうとの基本認識に立ち、新政権と
しては今後、両岸対話の緊密化による緊張緩和を目指し、来年の世界保健機関(WHO)
への加盟実現を目標に環境整備を進める方針を表明。その最大のネックとなる中台の主
権が絡む政治課題は当面、あいまいさを残したまま先送りとする考えを示した。

 対日関係では、対中投資で日台の企業による共同投資を呼びかけ、日台の人的・物的
な関係強化をめざして、ローカル線専用の台北・松山空港と、東京の羽田空港間で新た
な航路を開設する構想を提唱。将来的には松山と虹橋(上海)、金浦(ソウル)の4つ
の都市空港を結び、経済活性に結びつけたいとした。


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