大震災で前例のないことに次々と取り組まれる天皇陛下

天皇・皇后両陛下の今般の東日本大震災による被災地や被災者などに寄せられる御心の
深さは尋常ではない。未曾有の国難に当たって、前例のないことに次々と取り組まれてい
る。

 今上陛下は3月16日、ビデオを通じ、被災された方々や復興に尽力されている方々などに
お見舞いと激励のお言葉を6分間にわたって語りかけられた。天皇がビデオを通じて国民に
語りかけられるのは、初めてのことだ。

 また、計画停電が始まると「国民と困難を分かち合いたい」として、御所内の明かりや
暖房を一切使わない「自主停電」を15日に開始され、以降、毎日続けられているという。

 伝えられるところでは「両陛下はほかにも『現段階でできること』を考え、実行されて
いる。お言葉を述べた映像の公表や、御所での『自主停電』。宮内庁の御料牧場(栃木)
の生産品の卵、野菜を避難所に届けたり、那須御用邸(同)の職員用の風呂が避難者に開
放されたりした前例のない取り組みも、両陛下のご発案だった」(3月31日付「産経新聞」)
という。

 3月30日、天皇陛下は皇后陛下を伴われ、福島県浪江町などの被災者約290人が避難して
いる東京都足立区の東京武道館を訪問、4月8日には福島県双葉町の住民約1400人が避難生
活を送る埼玉県加須市の旧騎西高校を訪れ、被災者を直接見舞われている。

 そして昨14日午後、被災地の千葉県旭市を訪問、避難所2ヵ所を見舞われた。両陛下はよ
うやく念願の被災地入りを果たし、親しくお言葉をかけるなど被災者をねぎらわれた。下
記にその報道をご紹介したい。

 お見舞いを受けた被災者はこもごも、「本当によく来てくださいました。余震が続き不
安だったが、元気が出ました」「元気が出る思いがした。被災現場で黙礼をしていただい
たことにも感動しました」「本当に心配してくださっている気持ちが伝わってきた」「大
きな疲労がたまっていたが、両陛下に励まされて前向きな気持ちに変わったと思う」など
と感想を述べている。

 今上陛下のお言葉をビデオで拝聴した塩竃神社の禰宜さんの感想ではないが、やはり「こ
ういうときはやはり陛下です」との思いは強くなるばかりだ。

 一方で、いささか気になることもある。両陛下の被災地お見舞いを報ずる朝日新聞は、
一切敬語を使用していない。「訪れた」「バスを降りた」「語りかけた」など、まったく
敬語を使わない。しかし、見出しで「大震災で亡くなられた方々」などと、一般国民には
敬語を使っているのである。朝日の頭はいったいどうなっているのだろう。

 朝日の不敬は今に始まったことではないが、国民はバカではない。ここまでくると読者
離れが加速するだけだろう。

 両陛下は来週は茨城県を訪問される予定だそうだ。3月16日に発せられた今上陛下のお言
葉を改めて拝聴したい。そして、陛下をお手本に、台湾などからの激励を背に、被災地復
興のため「できることを」「できるうちに」手がけたい。

■ 東北地方太平洋沖地震に関する天皇陛下のお言葉
  http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/okotoba/tohokujishin-h230316-mov.html#h01


両陛下 被災地の千葉・旭市お見舞い 津波襲った住宅跡に一礼
【産経新聞:2011年4月15日】
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110414/imp11041419350002-n1.htm

 天皇、皇后両陛下は14日、東日本大震災で津波被害を受け13人が死亡した千葉県旭市を
訪れ、避難所2カ所を見舞い、被災地を視察された。今回の震災で、両陛下が被災地に入ら
れたのは初めて。

 両陛下は、80人が避難する海上(うなかみ)公民館を訪問後、津波で大きな被害を受け
た飯岡地区にバスで向かい、出迎えた住民らに「怖かったでしょう」「大丈夫ですか」な
どと声をかけて気遣われた。近くで津波の犠牲者が出たことを聞くと、自宅跡に向かい、
並んで一礼された。

 続けて、75人が避難する飯岡保健センターもお見舞いに。自力で逃げて助かった知的障
害の男性(36)に、陛下は「えらいですね。がんばってくださいね」と言葉をかけられ、
皇后さまも手を握って励まされた。

 被害状況を説明した森田健作知事によると、両陛下は大きな津波の到達まで2時間半かか
ったことに強い関心を示された。陛下は「これから防災の勉強をしていかなければいけま
せんね」と話されたという。

 この日は秋篠宮ご夫妻も新潟県の避難所を訪問された。関東以外の避難所を皇族方が見
舞われたのは初めて。両陛下は来週、茨城県を訪問される見通しとなっている。



● 日本李登輝友の会「入会のご案内」
  文化交流を主とした「日本の生命線」台湾との交流を深める本会活動にご参加いただ
  ける方は、ご入会を! 下記の「入会お申し込みフォーム」からですと、お手軽にお
  申し込みできます。                 (日本李登輝友の会事務局)

■ 入会お申し込みフォーム http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0005.reg
■ 入会案内 http://www.ritouki.jp/guidance.html


日本の「生命線」台湾との交流活動や他では知りえない台湾情報を、日本李登輝友の会の
活動情報とともに配信する、日本李登輝友の会の公式メルマガです。

● 発行:日本李登輝友の会(小田村四郎会長)
      〒113-0033 東京都文京区本郷2-36-9 西ビル2A
      TEL:03-3868-2111 FAX:03-3868-2101
      E-mail:info@ritouki.jp ホームページ:http://www.ritouki.jp/



投稿日

カテゴリー:

投稿者: