台湾与党主席辞任へ、公費流用起訴で引責…独立路線影響も

【9月22日 読売新聞Web版】

 【台北=石井利尚】22日の台湾各紙によると、与党・民進党の游錫●主席は21日、
公費を流用したとして、呂秀蓮副総統らとともに起訴された責任を取り、訪問先のカナ
ダで辞意を表明した。(●は「方」を二つ並べ、下に「土」)

 游氏は「台湾独立意識」が強く、党の「独立路線」を先導してきただけに、来年3月
の総統選に向けた党の路線への影響が注目されている。

 游氏は、独立志向が強い陳水扁総統に忠実な側近で、国連加盟の賛否を問う住民投票
計画を強力に推進。住民投票に反対する米国や中国を批判する党内「急進独立派」の代
表的存在だ。9月末の党大会では、国連加盟目標などを記す「正常国家決議文」を採択
する予定で、游氏は、「『台湾国』への国号変更」や新憲法の早期制定など「独立色」
が濃厚な表現の盛り込みを主張している。

 これに対して、党総統選候補の謝長廷・元行政院長(首相)は、中間層の支持獲得の
ため穏健路線を志向しており、游氏とは路線対立していた。後任の主席候補には、陳総
統が再び兼務する意見が出ている。

 最高検察署(最高検)は21日、行政院長(首相)在職中などに約238万台湾ドル
(約835万円)を流用したとして游氏を文書偽造などの罪で起訴。游氏は潔白を主張
しつつ、「かつて公約した通り、起訴されたので辞任する」と表明した。ほかに、独立
派の陳唐山・総統府国家安全会議秘書長も起訴された。


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