台湾のWHOオブザーバー参加は中国の反対でまたもや実現せず

昨日、世界保健機関(WHO)の年次総会(WHA)で台湾のオブザーバー参加はま
たもや議題にすら取り上げられず、実現が見送られた。

 今年もアメリカは、マイケル・レビット厚生長官がWHO事務局長に、年次総会への
台湾のオブザーバー参加を支持する立場を書簡で伝えていた。また、イギリスで台英国
会議員連盟の共同議長を務めるフォークナー上院議員も「疾病に国境はない。新型イン
フルエンザといった致命的な伝染病が発生した時、世界各国が協力して対処しなければ
ならないが、台湾がWHO加盟を拒否され、組織の外に置かれていることは、その他の
国家に対しても影響を及ぼす」と述べて正式加盟を支持していたが、中国の反対で見送
られた形だ。                            (編集部)


台湾オブザーバー参加却下
【5月19日 共同通信】

 世界保健機関(WHO)は19日、ジュネーブの国連欧州本部で年次総会を開き、全体
会合で台湾のオブザーバー参加の可否を議題にするか議論、中国の反発を背景に「議題
にすべきではない」とする一般委員会の勧告を承認した。総会への台湾のオブザーバー
参加は今回も実現しなかった。

 外交筋によると、台湾は4月中旬、昨年に続きWHOに正式加盟を申請したが、WH
O事務局は申請を受理しなかった。その後、台湾は2006年までと同様に総会へのオブザ
ーバー参加の道を模索。親台湾の10カ国以上がオブザーバー参加を認めるべきだとの提
案を提出していた。



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