八田技師、アニメ映画に 虫プロ製作、来年夏劇場公開

この6月、評論家で劇作家の福田恆存氏が創設し、昨年閉館になった三百人劇場(東
京・千石)を本拠地に活動していた劇団昴が、八田與一(はった よいち)を題材にし
た演劇「台湾の大地を潤した男−八田與一の生涯」を石川県内や東京で公演するが、来
年夏、八田與一の軌跡はアニメ映画としても公開されるという。

 製作は手塚治氏が設立した虫プロダクション。まだ仮題だそうだが「フォルモサの神
様 八田與一物語」。

 八田與一の名は未だ人名辞典にも載っていない。教科書では扶桑社の中学校歴史教科
書『新しい歴史教科書』にコラムで載っている程度だ。

 なお、演劇「台湾の大地を潤した男−八田與一の生涯」につきましては、近々、詳細
をお知らせいたします。日本李登輝友の会会員の方はチケット割引がありますので、お
楽しみに。                             (編集部)


八田技師、アニメ映画に 虫プロ製作、来年夏劇場公開
【4月21日 北國新聞】

 日本統治時代の台湾で烏山頭(うざんとう)ダムを建設し、用水網の整備に尽くした
金沢出身の技師、八田與一(よいち)を題材にした長編アニメーション映画を、虫プロ
ダクション(東京)が製作することになった。来年夏の劇場公開を目指しており、金沢
のほか日本国内や台湾各地での上映を計画。ダム近くで暮らす日本と台湾の二人の少年
の友情を軸に、奮闘する八田技師の姿を描く。二十日、同プロダクションの伊藤叡(さ
とし)社長が北國新聞社を訪れて明らかにした。

 北國新聞社の飛田秀一社長と懇談した伊藤社長は「日本と台湾の人々の立場の違いを
乗り越え、地域に貢献した八田技師の生き方を幅広く発信したい」と、金沢で初演した
いとの意向を示した。

 計画によると、仮題は「フォルモサの神様 八田與一物語」。フォルモサとは台湾の
別名で、現地の人々から今なお尊敬を集める八田技師の存在感を表現した。上映時間は
百分程度。製作費一億五千万円を投じ、アニメ版「鉄腕アトム」などを手掛けた石黒昇
氏が監督、脚本は田部俊行氏が担当する。声優は未定。

 虫プロダクションはこれまでに、九頭竜川や伊勢湾台風を題材に、水と向き合う人間
群像を描く作品を送り出してきた。八田技師のアニメは、五年ほど前から構想し、昨年
一月ごろから具体的な検討に入った。

 台湾のアニメ会社「甲馬(ジャマー)」との共同企画で伊藤社長は来月、石黒監督を
伴って訪台し、細部を詰める。金沢市の「八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会」と五月
八日に烏山頭ダムで営まれる八田技師の墓前祭に参列する。

 八田技師については昨年十一月に金沢市の生家跡に記念碑が建立され、劇作家、松田
章一氏(金沢ふるさと偉人館長)の脚本による舞台劇「台湾の大地を潤した男―八田與
一の生涯」(本社など共催)が今年六月二十、二十一日に金沢市文化ホールで上演され
るなど、県内を中心に再評価の動きが強まっている。

 伊藤社長には財団法人全国建設研修センターの緒方英樹広報室長、「八田技師夫妻を
慕い台湾と友好の会」の中川外司事務局長、松田氏が同行した。

写真:来年夏の公開へ意気込みを語る伊藤社長=北國新聞社


●メルマガのお申し込み・バックナンバーはホームページから
 http://www.ritouki.jp/
●投稿はこちらに
 ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp


日本の「生命線」台湾との交流活動や他では知りえない台湾情報を、日本李登輝友の会
の活動情報とともに配信するメールマガジン。
●マガジン名:メルマガ「日台共栄」
●発   行:日本李登輝友の会(小田村四郎会長)
●編集発行人:柚原正敬




投稿日

カテゴリー:

投稿者: