【読者の声】八田與一がつなぐ日台の絆  下津よいとこ

産経新聞(東日本版)に、5月8日、八田與一の命日に合わせて、企画記事が掲載されて
います。昭和17年の殉職から70年ですので、実は長い年月が経っているのですね。(戦前
戦中が遠くなってしまっているのは寂しい気がします。)

 然し、今こうして当該記事の表題にあるように「八田與一の想いがつなぐ日台の絆」が
揺るぎないことが確認されていることを考えると、歴史に刻まれた偉人の至誠や尽力は決
してかき消されることはなく、末永く語り継がれていくものであることを実感させられま
す。

 嘉南平野では嘗ては水の確保が困難で、土地が涸れ、痩せていました。八田與一が灌漑
事業に向けて調査を開始した当初、地元の人々はまるで夢物語のようだと、本気にしなか
たようです。然し10年と云う歳月の後、大工事は完遂されたのでした。烏山頭ダムの完成
によって、嘉南平野は緑豊かな穀倉地帯に生まれ変わりました。水を有効に使う為の給水
法を考案したこと(三年輪作給水法)も、嘉南大圳完成の重要な要因でした。(工事
の過程で尊い犠牲もありました。)恐らく土木工学や農業工学等の技術史の観点からも、
特筆すべき事蹟であるのでしょう。

 無論、今でも烏山頭ダムは台湾南部の沃土を潤わせ続けています。八田與一夫妻は永遠
に天界から台湾の農業を見守り続け、そして台湾と日本を加護して下さることでしょう。

 5月8日の新聞には台湾で八田與一の記念葉書セットが発行されるとの記事も出ていまし
た。八田與一夫妻が描かれているのは切手そのものではなく、絵葉書と封筒だと云うこと
ですので、「公式」と云うよりも「準公式」の発行なのでしょう。様々な形で、台湾に尽
くした日本人が顕彰され、より多くの台湾人に知って貰えるのは有り難いことです。

 発行部数からして纏まった数量が日本に輸出されることはないでしょうが、切手店等で
運良く目に留まることがあれば、どのような図柄か見てみたいと思います。(5月8日)

●八田與一の命日とされる5月8日に、烏山頭ダムの湖畔に建つ八田技師夫妻の墓前祭が行
 われています。昨日の墓前祭には八田技師の孫で、故八田晃夫(はった・てるお)氏の
 長男の八田修一氏が参列された。台湾の水利事業に貢献した日本人は、八田與一に続
 き、屏東・地下ダムの鳥居信平(とりい・のぶへい)、台中・逆サイホンの磯田謙雄
 (いそだ・のりお)などもかなり知られ始めています。西郷隆盛の次男で宜蘭河の治水
 に功績があった西郷菊次郎の「徳政碑」は台湾の人々が建てています。また、蓬莱米を
 開発した磯永吉(いそ・えいきち)や末永仁(すえなが・めぐむ)なども同様に顕彰碑
 が建立されています。このような日本人を忘れず顕彰し、日本人に台湾における日本の
 歴史を思い出させてくれる台湾の人々でがいたからこそ、日本と台湾の絆が保たれてき
 たようです。

◆八田與一没後70年で記念の絵はがきセット[産経新聞:2012/5/7]  http://sankei.jp.msn.com/world/news/120507/chn12050715350002-n1.htm


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