日本が開き、独自に発展した台湾の温泉文化  黄 文雄(文明史家)

【黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」第205号 :2017年10月18日号】http://www.mag2.com/m/0001617134.html

*読みやすさを考慮し、小見出しは本誌編集部で付したことをお断りします。

◆日本人も台湾人も大の温泉好き

 10月半ばを過ぎて東京は急に寒くなりました。寒くなると行きたくなるのが温泉です。温泉は、冷えた手足を温めると同時に、健康も促進してくれます。日本人は古から温泉をこよなく愛してきました。

 一方、九州ほどの大きさの台湾にも温泉は豊富にあります。台湾内にある源泉は百ヶ所以上にものぼると言われており、台湾人も温泉が大好きです。しかし、台湾は亜熱帯地域にも属しているため、台湾の温泉文化は日本とはちょっと異なります。今回は台湾の温泉事情をご紹介しましょう。

 まずは、台湾の温泉のはじまりについて、台湾交通部観光局のHPから一部を引用します。

「台湾の温泉は、1894年にドイツ人のQuelyにより初めて北投で発見されました。その後、台湾は日本に割譲され、日本の温泉文化が入り込んできました。1896年3月、日本大阪出身の平田源吾氏により、北投に台湾初の温泉旅館「天狗庵」が建てられました。

 これが北投温泉郷時代の始まりとなっただけでなく、台湾温泉文化の幕開けともなりました。日本統治時代に最も名が知れていた四大温泉と言えば、北投、陽明山、関子嶺、四重渓でした。しかし、台湾の温泉は、1945年以後次第に繁栄から衰退、没落へと転じていきます。これを受け、1999年に関連機関が立ち上がりで、近年では、台湾温泉の華やかな風貌が再現され、温泉ブームが再び湧き起こり今日に至っています。」

◆中国人は温泉が大嫌い!

 日本統治時代に花開いた台湾の温泉文化でしたが、終戦で日本が撤退すると同時に、温泉文化は衰退していきました。なぜなら中国人は温泉が大嫌いだからです。

 中国の北方、ことに西北では、「人は一生に3回しか沐浴しない」と言われています。1度目は生まれた時、2度目は結婚する時、3度目は死ぬ時です。もちろん「水に流す」といった思想がないため、恨みや憎しみから解き放たれることがなかなかできません。今でも中国のドラマでは、対立する者どうしによる報復の応酬といったストーリーのものは多く見られます。

 沐浴の回数が少ないのは、思想的な問題だけではありません。慢性的な水不足にあるからという現実的な問題が大きくあります。現在でも北京は水に悩まされ、「南水北調」(南方の水を北方に運ぶ)のための大工事が計画されていますが、北京の人々は反対しています。なぜなら、長江流域にはB型肝炎患者が多く、長江の水が黄河の水と混ざると全中国が感染し、種の絶滅の危機となると思い込んでいるからです。

◆台湾の温泉文化を味わってみませんか

 話を戻しましょう。国民党統治下の台湾で衰退していった温泉文化でしたが、1990年代に改めて見直され、温泉に付随する施設が続々と新設されて、台湾人の行楽として定着していったのです。一方、中国人の風呂嫌いは相変わらずで、台湾観光に来ても温泉には入らず、グルメやショッピングに勤しんでいます。

 ただ、台湾は日本ほど寒くないため、日本のように熱い湯につかって温まるのではなく、ぬるま湯に長時間つかって水遊びを楽しむ感覚で親しまれています。そのため、多くの浴場は水着を着用して老若男女問わず同じ湯に入ります。温水プール感覚ですね。ただ、温泉なので効能はもちろん期待できます。温泉は、今や台湾人及び観光客にとっての一大レジャーであるため、様々な温浴施設が登場しており、場所によっては広大な規模の温浴施設もあります。

 今でも、最初に温泉旅館ができた北投温泉は、台湾の温泉人気ナンバーワンで、日本の加賀屋も進出しています。加賀屋は日本式サービスをそのまま台湾でも実践しており、高級温泉旅館として憧れの的となっています。

 観光地として有名な日月潭(じつげつたん)には高級ホテルが立ち並び、各ホテルのスパも充実しています。ザ・ラルーサンムーンレイク(日月潭涵碧樓酒店)がオープンしたときは、その豪華さがかなり話題になりました。

 台東縣農會東遊季温泉渡假村は、住所まで「台東縣卑南郷温泉村温泉路376巷18號」と、温泉です。敷地面積3000坪の中に、温泉プール、冷水プール、子供水遊び区域、コンビニ、ホテル、大浴場、ログハウス、キャンプ場など、ファミリー向けにあらゆるものが揃っている一大レジャー施設となっています。

 日本統治時代に造られた温泉旅館で、今も営業しているところもいくつかあります。陽明山の「国際大旅館」、日本統治時代に警察官の保養所として作られた紅葉温泉、同じく警察官の保養所だった「泰安警光山荘」、北投温泉にある公衆浴場「瀧乃湯温泉」などです。これらは、老朽化していますが現役で頑張ってくれています。

 こうした温浴施設には、日本語での看板がよく見かけられます。それだけ日本人観光客が多いのでしょう。台湾の温泉は、日本の温泉文化から学びつつ独自の発展を遂げ、世界の温泉愛好家を魅了しています。寒くなってきた今こそ、台湾の温泉文化を味わってみませんか。


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