【花蓮地震】 花蓮地震で私ができること  一青 妙(エッセイスト)

【妙的日記:2018年2月9日】https://ameblo.jp/hitototae/

 寝る前に、パソコンで台湾のニュースサイトを見るのが日課になっている。2月6日は日付が7日に変わっても寝付けず、いろいろ記事を読んでいると、「2月6日午後11時50分(台湾時間)」「花蓮」「地震」の文字が飛び込んできた。

 数日前から、台湾の東部にある花蓮で地震が頻発していたことは知っていた。花蓮から東の太平洋を震源地とした地震は以前からよく起きていたので、「ああまたか」という程度に受け止めていた。

 ところが、今回はちょっとばかり様子が違う。いくつもの速報が入り始め、震度6を超え、ビルの倒壊や橋梁の断裂した、などという情報も。

 大きく斜めに傾いたホテル、盛り上がった道路、亀裂の入った橋……。翌日、改めて現地の様子を映し出した動画や報道に、様変わりした見覚えのある景色ばかりが重なり、愕然とした。

 花蓮は私にとって思い入れのある場所だ。台湾人の父親の一族が経営していた造船所が花蓮港近くにあった。観光地として有名な太魯閣で、大理石などを扱う石材のビジネスもしていた。花蓮に定期的に出張していた父は、いつもつるつるの「石」をお土産として持ち帰ってきてくれた。台湾での家族や親戚との旅行先も花蓮が多かった。おかげで、私にとっての花蓮は、台湾のなかでも家族の記憶とつながる、特別な場所として存在してきた。

 壮大な景観の太魯閣や清水断崖。行列が絶えない絶品の蔥油餅(油であげた蔥クレープ)やワンタン店。気持ちのいい海岸線。大人になってから訪れた花蓮は、やっぱりキラキラがいっぱい散らばっていた。

 今回の地震は、花蓮市を中心に南北に走る断層帯沿いに大きな被害が出た。なかでも、普段は多くの日本人客も宿泊している老舗のホテルと住居兼事務所ビルが大きく傾き、倒壊状態となっている。発生から2日が経過した。未だ連絡が取れず、閉じ込められている人たちもいる。救助隊による懸命の捜索と救助活動がいまもなお続いている。

 ちょうど2年前の同じ日の、2016年2月6日午前3時15分に起きたマグニチュード6.6台湾南部地震を思い出した。私は、子供時代を過ごした台湾の雰囲気をいまも残している台南が大好きで、本も書き、台南親善大使にも任命してもらった。歴史ある古都として有名な台南には、たくさんの古跡がある。亀裂や破損した建造物も多いが、最も多くの犠牲者を出したのが、12階建てのビルの倒壊によるものだった。

 経験したことのない非常事態に、当時の頼清徳台南市長は各界の専門家の力を集め、先陣を切り奮闘した。

 今回の花蓮でも、台南と全く同じような高層ビルの倒壊が起きた。

 現場で指揮を執っている花蓮県の警察局長は、奇しくも台南で倒壊したビルがあった地域の警察分局長だ。台南市長から行政院長になっていた頼清徳氏はすぐに現地入りして、災害救助センターを立ち上げ、全力で立ち向かっている。台南での経験を花蓮で活かし、一人でも多くの人命救助に繋げ、復興にも尽力してくれることを、誰もが祈っているだろう。

 311東日本大震災をきっかけに、日本と台湾は、お互いの国で震災が起きる都度、いのいちばんに暖かい手を差し伸べあってきた。

 義援金、物資、ボランティア、千羽鶴……などと、形は人それぞれだ。できることから始めるのが一番の気持ちの表明となる。

 大切なのは、これからだ。台南も花蓮も、観光が産業の中心の街だ。救助活動や壊れた道路や橋の工事を終え、人々が日常の生活を取り戻すころに、問題となるのは、風評被害によって減ってしまった観光客の数だろう。

 地震などの天災発生後のキャンセルは仕方ない。地元の人々にとっての励みは、一段落したあと、花蓮を人々が訪れ、活力をもらうことだ。

 花蓮は日本とゆかりが深い。以前私は、花蓮の歴史や文化、見どころを伝えたく、『わたしの台湾・東海岸:「もう一つの台湾」をめぐる旅』(新潮社)という本書いた。その内容を一部紹介したいと思う。

<日本統治時代に、多くの日本人が開拓移民として移民村を造り、住み着いたのが花蓮一帯だ。移民村に建てられた神社は、いまでも残っているところが多い。移民村や花蓮を故郷と懐かしむ日本人を描いた映画「湾生回家」の舞台にもなった。

 自然条件より困難極まりないと見なされた花蓮港を築港したのも日本人。市内にある観光スポット「松園別館」は、日本統治時代は「花蓮港兵事部」として建てられ場所だ。軍事指揮を執ると同時に、上級士官の接待宿泊所として利用された。また神風特攻隊員が出征前に天皇からの「御前酒」を賜る場所だったとも言われている。

 花蓮スイーツも、日本と深いつながりがある。

 1899年の日本統治時代、日本の和菓子を懐かしんだ日本人によってできたのが「惠比寿餅舗」だ。サツマイモを使った芋まんじゅう「花蓮薯」は、天皇に献上するお菓子に指定され、現在は3代目が店を継いでいる。

 フルーツも美味しい。台湾で一年中食べられるスイカの一大産地でもあるので、スイカ好きにはたまらない。

  映画「太陽の子」は、花蓮の小さな村を舞台にしたものだ。先住民たちの活き活きとした姿と、海岸沿いに並ぶ水田など、本当に美しい花蓮の風景が映し出されている。>

 私は、一昨年、昨年と、台湾を自転車でぐるっと一周回る「環島」をした。環島中、もっとも綺麗だと感じた景色が、花蓮の「花東縦谷」だった。花蓮県は総面積約4600平方kmと台湾の「県」の中で最大のだが、平地は7パーセントしかなく、残りは河川が6%に山地が87パーセントと、人が住める部分は非常に少ない。平地は、西側の中央山脈東側の海岸山脈にサンドイッチされた、細長い帯のような形で台東県まで伸び、「花東縦谷」と呼ばれている。

 特に海岸山脈は花蓮市から始まるので、港と目の前に迫り来る山脈を眺めると、同じ島国の日本では見られないダイナミックさが感じられる。

 今年の春には、再建も一段落しているだろう。暖かくなったら、こんなに観光資源に恵まれた花蓮に日本からどんどん出かけてほしい。

 私は、必ず今年中に、もう一度環島という方法で花蓮に戻り、この目で花蓮がキラキラと復活した姿を見に行きたいと思う。

 台湾加油! 花蓮加油!


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